阿佐東線にDMVバスは無駄な投資
昨日12月26日の高知新聞の報道では阿佐東線にDMVバス(汽車か?)の導入で16億3000万円が投入されるという。
主に徳島県だが、高知県や沿線の市町村も巨額の負担を負わされる。
これほど無駄な事業はない。売り上げと費用のアンバランスでこの阿佐東線の会社ほどひどいところはないだろう。
赤字路線の鉄道会社でなぜか生き残っているという点では、一つの観光名物となってもおかしくない。
私がかかわっていた十数年前の状況だが、今もそんなに変わっていないはずだ。
一日数万円の売り上げで費用は数十万であろう。年間1000万円の売り上げに対し、人件費など経費は7千万、8千万円という
状況であって、売り上げではなく、徳島、高知の県庁や関係市町村の拠出金で維持し、運営している路線である。
売り上げの半分ほどはJR阿佐線に関係のある阿佐東の役員の給料で消えていた。
徳島駅から海部駅までの阿佐線自体が赤字路線だということである。阿佐東線の駅はわずか数駅に過ぎず、料金(海部~甲浦)は270円程である。乗客がごく極く少数であり、同じ路線沿いにバスも走っている。少ない乗客をバスと列車が奪い合っている感じだ。
バスにも毎年市町村から大枚の補助金が出されてきた。DMV車に替えたからと言って乗客がそれほど増えるとは思えない。
16億円もの巨額の投資は阿佐東線からは一銭の金も回収する見込みはない。
誰の発想で北海道のJRで使い物にならないもの(DMV)を買うことになったか。年間1000万円ほどの売り上げ(それだけ乗客が少なく公益性が低い)でそれの7,8倍の経費の掛かる路線を国民の税金で維持し続ける必要があるのか、しかも並行してバスも走っているのであって、廃止路線候補の最たるものについて馬鹿みたいに巨額の投資を続ける理由がわからない。
私の提案は、少なくともこの阿佐東線は、DMV車ではなく京都嵐山に走っているトロッコ観光列車に替えるか、それとも思い切って鉄路を走る馬車に替えるべきであろう。そうすれば年間1000万円前後で採算ベースで運営できると思う。
もちろん、JR天下りの専務の給料も半減すべきである。馬と馬方に一頭当たり年間250万円~300万円ほど渡し、それを3組保有して運転すればよい。両県からの公的な資金の拠出も激減するだろう。
東洋町長も自動的に阿佐東線の会社の取締役になることになっていて私も取締役会に出席していた。
その当時は残念ながら何の提案もしなかったという自責の念がある。。
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