自民党補完勢力の台頭 参政党
今次の参院選挙ではいよいよ日本維新の会の勢力が定着し、中道、左翼勢力の凋落と安倍晋三の犠牲による反動勢力の台頭が明らかになってきた。
とりわけ、参政党なる新しい整理力の選挙演説を聞いても、日本のアジア侵略の歴史的事実を全面的に否定し、戦前軍部が掲げた大東亜圏とか八紘為宇などの侵略的用語まで使って天皇中心とした日本国のアジア支配の野望まで堂々と主張している。
コロナ対策のワクチンやマスクについても攻撃しているからほとんど狂気的集団と思われるが、この政党に参加しているのが一見まともそうな大人だからどうなっているのだと思う。ネットなどを通じてこれに賛同し熱中する若い者が多く出ているという。世も末だという感じだ。
私もワクチンは一切受けていないが、マスクや口の消毒は厳重にしている。戦後の歴史教育を選挙で公然と否定する団体は参政党だけだろう。
今ロシアがウクライナでやっている残虐なことをもっと大々的にアジアでやったのが日本なのである。
我々日本人は、100年たっても1000年たっても侵略の歴史的事実を忘れてはならない。それを否定する政治家にいかなる議席も与えてはならない。
それが最低限の日本人の良心だ。
我々は、誇らしい良い歴史も恥ずべき悪い歴史も、事実をありのまま認識し、反省すべきことは反省し、謝罪し、できる限り償いをしなければならない。
歴史的事実を認識することを自虐史観と言って非難する連中、自尊史観とか虚偽の歴史観を宣伝する連中の魂胆は、夢よもう一度で国粋主義的アジア侵略の思想を復活させようとするものであり、再び祖国を灰燼の中に引きずり込もうとする亡国の徒なのである。
「霊の御柱」などの荒唐無稽な平田派国学の流れの皇国史観を唱道する連中をいかなる政治的舞台にも挙げてはならない。権力に近づけてはならない。
それは侵略戦争と身分差別の根源であり、無辜の民の累々たる屍の上に咲くあだ花だ。
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