続安倍国葬。カエサルのものはカエサルへ
安倍元総理の横死をきっかけに、自民党の底知れない腐敗ー統一教会問題が白日の下にあらわなになって来た。
日本国民がこれで目覚めなければ自民党とともに永遠に腐敗の中に沈んでいくだろう。
安倍晋三の死は、いわば怪獣(ゴジラ)の死のようであり、それは安保法制など民主主義の破壊、森友など金権腐敗政治、ウソを政府運営の手法とする、そして反社会的宗教団体を野放しにし、その力で多数の右翼的腐敗議員を生みだした。・・・・など、
反民主主義の巨獣の死を国葬で弔うというのである。国辱的企てだ。
そもそも葬儀は宗教行事だ。国葬儀と名前を変えても同じで葬儀は古来より宗教行事であることは明白だ。
もし古代の遺跡で墓の近くに祭壇の跡があれば人を弔う宗教儀式が行われていたと学者は言うであろう。
死者を忍んだり追悼するのは宗教行事とは言わないが、祭壇を設けて弔えば、それは宗教的行為だ。
従って、祭政一致の戦前ではないので、内閣府設置法でいう「儀式」は誰かを弔う葬儀は含まれない。
内閣府設置法で言う儀式は、いろいろな政治的、文化的な式典であって、宗教的行事は入らない。
葬儀、墓参、先祖供養などを含む宗教行事を国の機関が挙行することは憲法に抵触する。
憲法第20条第3項では、国は、「いかなる宗教的活動もしてはならない」と規定されている。
これは、カエサル〈皇帝)のものはカエサルへという聖書の考えである。
聖書のこの言葉は、政治権力が宗教に関与(逆の場合も同じ)することを戒めるものと解釈される。
宗教を利用して又は宗教の力で政治権力を手中に収めようとすればその政治は必然的にファシスト的、狂信的なものになり
民主主義どころか、不信者や異教徒など人民への弾圧、大量虐殺、他国への侵略などあらゆる悪魔的なことが引きおこる。
それはひとり統一教会だけの問題ではない。彼岸への往生信仰も現世利益の追求も宗教活動が政治権力を目指せば全体主義的な
統治形態に至らざるを得ない。宗教活動は教団化しそこでは教祖が絶対的な権威と力をふるい訳の分からない迷信も教義とされる。
その狂信化した教義が法となり正義となって民衆を縛り、権力維持の手段となって、その統治下では社会は地獄と化す。
カエサルのものはカエサルへ、神のものは神へ。
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