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2021年10月20日 (水)

総選挙の日本の課題


二酸化炭素の排出量が近年飛躍的に悪増加し、後戻りができないティッピングポイントの瀬戸際にある今、すなわちここ10年で(2030年までに)、劇的な改善をしなければ人類存続が絶望的になる。

欧米の気象学者建は「壊滅的な地球温暖化を回避するための時間はまだ残されているが、現在のような資本主義のルールの中ではそれは不可能だということだ。」という。革命家がこういうのではなく科学者たちの大方の結論が資本主義打倒なのである。

けれども、資本主義を否定してきた日本の既成左翼の政治家たちは、危機的な地球に対する気候正義の科学者の声、多くの若者たちの深刻な不安に何の応答もなく旧態依然とした政策を掲げて選挙戦にうつつを抜かしている。

今掲げるべき左翼の政策は、厳格な二酸化炭素排出制限のもとで大胆な気候正義の諸政策を貫く中で、経済の脱成長・グローバリズムを排し、それによって貧国と差別をなくし、労働時間を大幅に削減し・・・、自由な社会を建設する、ということだ。

それは数百年続いた資本主義を廃止し共産主義社会を作ることであって、真実のマルクス主義の道なのである。労働者の搾取と地球の破壊・搾取とは切り離せない一つのパッケージであり資本主義の根幹的な事業だ。

科学者らは、低賃金と差別と抑圧は二酸化炭素排出量に比例していると指摘する。日本やアメリカはもとより、国家資本主義のロシアや中国の現実だ。

特に中国の国家資本主義体制は最もひどい。日本や欧米の資本主義国の進出を受け入れ、古い文明を誇る中国を世界の工場・世界の二酸化炭素排出煙突に替えてしまった。

中国人民は汚染空気で息も十分にできない。中国人が悪いのではなく、工場を移転し二酸化炭素排出をそこでやっている資本主義国どもが悪いのだ。

いま、最も身近で切実かつ深刻な問題、地球温暖化・気象変動について、科学者や若者たちの真実の声を政治に反映できないなら、もはや人類に明日はない。

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