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2021年10月31日 (日)

気候変動の危機の中で


地球温暖化・気象変動についてほとんど有効な対策は取られていない。ブレーキがかかるどころか、二酸化炭素の排出は加速している。

地球の環境についての物理的な激しい変動が阻止できないが、それに伴って起こる社会的な激動についても十分予測しておかねばならない。

物理的には気候の変動は ⇒ 洪水や干ばつ・ウイルスの蔓延・・・に転化し、⇒ 大規模な飲料水不足、食糧危機をもたらす。

そしてこれらの事態は、激しい社会的動乱をもたらすだろう。
その動乱の主たるものは、先進国対発展途上国、富める者・権力を持つもの対貧しい人、そして最も先鋭的には人種差別的襲撃・殺戮が起こることである。

人種差別(部落差別もこの中に入る)及びそれによる迫害は何も人種が問題で起こるのではない。何らかの社会的矛盾や社会的危機が起こった時、たとき、優勢な勢力を持つ集団が違う人種の犠牲のもとでその矛盾や危機を乗り越えようとするところで現れる。
The more closely one studies European anti-Semitism in its modern racial guise , the less it appears that the conflict is racial;
it is the old problem of unequal citizenship rights.(Ruth Benedict 「RACE  science and politics」

熱射や干ばつ洪水・・、食糧危機などの自然災害は必ず、社会的動乱を引き起こす。日本でのその先鋭的な現象は在日アジア人民や部落に対する差別・迫害であり、身障者や老人、病人、子供、女性に対する迫害、人権侵害として現出する。

気候変動による自然災害だけでなく、社会的動乱にも備えなければならない。人類はある日突然消えるのではなく、社会的弱者から先にだんだんと滅んでいき、強者は弱者を犠牲にして生き永らえようとするからである。

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