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2021年1月18日 (月)

美は乱調に在る

1月6日プロ・トランプ集団がアメリカ議会に突入しこれを占拠し死者5人も出す反乱(riot)事件が勃発した。
世界中がこれを非難した。この反革命的反乱に何か意義があるか。
これでも「美は乱調にある」のか。

今日1月17日(1885年)はアナキスト大杉栄の誕生日だ。1911年9月1日大杉は関東大震災の直後憲兵隊甘粕大尉によって殺害された。

大逆事件(死刑判決は1月18日)の後の機関紙での大杉の有名な文章に「・・・この反逆とこの破壊との中にのみ、今日、生の至上の美を見る。・・・諧調はもはや美ではない。美はただ乱調に在る。諧調は偽りである。真はただ乱調に在る。・・・」と書いた。

「乱調」そのものが美であり真であるというのではない。美は乱調の中にあるというのである。

2・26事件の青年将校らの反乱行為に何か美があったのか。この反乱に対して果敢な批判を加えた学者河合栄次郎の姿にこそ美がある。

天皇裕仁らが引き起こしたアジア太平洋戦争という巨大な乱調にあるのはただ醜悪と虚偽だけである。それと戦った反戦闘争と抗日戦争に美と真実があった。

トランプ派の反乱行為には何の美も真実もない。この「乱調」は人種差別と金権政治と暴力のどす黒い醜悪さだけの「諧調」の極致だ。乱調だからと言って美しいのはない。

明治の文豪尾崎紅葉の金色夜叉の名場面、熱海の海岸の貫一がお宮へのセリフ

 今月今夜のこの月は僕の涙で曇らせてみせるの今月今夜とは1月17日である。26年前の今日、阪神淡路地方に巨大地震が襲った。今なお多数の遺族が涙を流している。

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