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2019年12月

2019年12月14日 (土)

高松高裁

ビキニ環礁水爆被災の船員たちの訴えは、高知地裁に続いて高松高裁でも棄却された。
その内容は不明だが、テレビのニュースでは冷酷な判決だったようだ。

裁判所は、権力の使徒である。そのことは三権分立など制度上の煙幕で隠されてきた。

しかし、最近はその煙幕を払いのけてあからさまになっている。
裁判所は、行政権力の意向を忖度する、という風に言われてきたが、むしろ、行政権力の意思とは関係なしに、人民抑圧機関として独自の姿容をあらわにしてきた感じだ。

最近高松高裁へ入ったが、玄関口に物々しい身体検査の関門が設置されており、私物を調べたり人権侵害行為を大っぴらにやっていた。これまでになかったことだ。

裁判官をこそ検査すべきだ。彼らは六法全書ではなく銃剣で武装している。

被曝という事実は、通常の法令上の期限や制限を超え、日常の人間の約束ごとを超越する重々しいものだ。

被爆者を救済する方法はないか、人の痛みや感情を法条に転訳できないか、苦しんだ形跡は皆無だ。
まるでパンを求める群衆に石つぶてを投げつけるようなものだ。

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2019年12月 1日 (日)

ファミリーヒストリーに抗議する


NHKの番組にファミリーヒストリーというのがある。
週1回月曜の夜7時半ごろにやっているようだ。何度か見た。

何代もの家族の歴史をたどり今の自分を考える企画は大変意義があり他人のものでも興味深い。

だが、自分の家族や先祖について知られたくない人にとっては、恐怖となる。家族の歴史は、プライバシーの中のプライバシーだ。士族とか平民とかの戸籍上の身分もテレビに映し出されてくる。

職安など雇用や労働関係の当局、また市町村役場では、採用試験の折には、決して旧身分や本籍地、国籍、家族の職業や資産等について履歴書に記載させたり、面接のときに尋ねたりしてはいけない、ということになっている。雇用における差別は部落差別の最大の問題であった。

NHKのファミリーヒストリーの番組は、人権の流れに逆行し、平然として旧身分を暴露する。
今まで新平民とか新民とかいう旧身分は出てないが、士族という身分のファミリーはいくつも映像に出ている。
旧身分制が肯定的に報道されたら、不当に卑賎視された旧身分も肯定される。

ファミリーのヒストリーはプライバシーであり、自分や個人がそのあとを探索するのは自由だ。
だが、本人の同意があるからといって旧身分まで明らかにする必要はない。

今までこの番組に批判がないのが、不可解だ。現在部落差別は厳然と存在している。

NHKは、家族の歴史(旧身分)が世間に知られることを恐れている多くの国民がいることを知るべきである。
映像で少なくとも戸籍を洗い出し旧身分を摘示することだけは即刻やめるべきである。

旧身分を肯定的に報道するNHKのファミリーヒストリーの番組は、憲法第14条に抵触していると考える。
現代の日本の法律では、皇族以外の身分はすべて廃止されている。

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