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2018年4月26日 (木)

幕末維新博

News & Letters/630
土佐の高知のはりまや橋で
坊さんかんざし買うを見た
よさこいよさこい
 
この民謡で歌われているのは純真という四0歳近い五台山竹林寺の坊さんと
十五、六のうら若いお馬という女性とのラブアフェアである。
中岡慎太郎や坂本龍馬らが活躍していた幕末安政の頃の話だ。
坊さんは妻帯できないという破戒の罪があるので禁断の恋ということである上に
許可なく女を連れて藩外に駆け落ちしたということで土佐藩吏によって二人は追捕され県外で捕縛された。
そして二人は三日間面縛の刑(公衆にさらされる)を受け、さらに城下から追放された。
坊さんがかかわったとはいえ厳しい封建倫理の犠牲だ。
だが、封建権力とは違って当時の土佐の世論ではこの事件を決して非難せず、
むしろおもしろく民謡にしてもてはやした。
幕末土佐城下でも、封建倫理と市民社会の対立、自由な恋愛観、近代へ息吹との相克・分裂が見られた。
人通りの多い街角に縛られ面縛の刑にさらされた二人の姿とその苦闘は、中岡慎太郎や
坂本龍馬らと相呼応して日本近代社会に向かって、むしろ光り輝いていたのではないか。
高知県庁が取り組んでいる維新博に武士やお偉さんばかりでなく、歌にまでうたわれた民衆の幕末・維新も登場させるべきであろう。

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