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2017年7月12日 (水)

談合不要「総合評価方式」

News & Letters/578
全国の建設業界では、今や談合という悪しき慣習はほとんどなくなったであろう。
談合をしなくても特定有力業者はゆうゆうと公共工事の契約が取れるようになったからだ。
それが建設工事の「総合評価落札方式」だ。
そもそも総合評価方式というのは平成17年ぐらいに地方自治法で定められ、具体的には「品確法」=「公共工事の品質確保の促進に関する法律」によって定められている。
入札を価格だけでなく請け負う業者の技術力などを加味して決定するという総合評価方式の趣旨は良い。
しかし、法律の趣旨は数段階にわたって骨抜きになり、総合評価方式は、施行計画、施行方法の提案などを重視する本来のものから「簡易型」に骨が抜かれ有力業者に有利な企業の実績の評価が重くなり、さらに骨抜き最後の段階では市町村向け簡易型=「特別簡易型」になると、入札対象の工事とは無関係の企業の実績だけの評価に絞られて評価点が決まる。
室戸市などのように最低制限価格を予定価格に近く設定(予定価格の90%)しておけば価格での競争はほとんど無意義となるから無競争で過去の実績を持つ特定業者が勝利する。
以前のように談合をして危ない橋を渡る必要はない。
過去の工事の実績といっても実際には下請けにやらせているから、架空の実績にすぎない。
その特定業者は実際の工事はほとんどすべて請負契約金の半額ぐらいで複数の下請け、孫請け業者に丸投げするから楽々と契約金の大半を懐に入れることができる。
国が「品確法」を定めたのはいいが、「マニュアル」などを作って換骨奪胎し、県や市町村がその骨抜き「総合評価方式」に基づいて各地域の特定企業においしい公共事業の独占と、その永続化(固定化)をさせている状況、その陰で多くの中小の業者が歯ぎしりをして嘆いている状況を放置するわけにはいかない。
歪曲された「総合評価方式」は公正な競争を促さず、かえって独禁法に違反する惨状をもたらしている。
新聞など報道機関が無関心であるから、県民のほとんどは巨額の公金が動くこの実態を知らない。

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