鳥越の敗北
News & Letters/511
鳥越氏は急ごしらえで都知事選挙に惨敗した。
いろいろな敗因があるが、最大の問題は、これまでの都政に対する切り込みが欠如していたことだろう。
やはり、都議会自民党の腐敗ぶりを暴露しこれと対決するという姿勢が弱かった。
小池が成功したのは、都議会のドンをやり玉に挙げて、都議会の冒頭解散などをぶち上げた点である。
理由はともかく、また、実際何もできはしないかもしれないが、都議会自民党やそれを支える石原ら自民党と実際に対決姿勢を出したことは、小池の作戦勝ちであった。鳥越は、安保法制や原発、護憲など全般的な政治課題を表面に出したのはいいがそれだけでは、都知事選挙としては空中戦のうらみがあっただろう。
小池陣営が、都政を牛耳る自民党のボス議員や、都議会自体を攻撃したのは、選挙戦術として大成功であっただろう。
鳥越陣営には都政の腐敗に切り込み都民のうっ憤を晴らす材料がなかった。地方自治体の選挙では直接の課題の争点化を欠落しては住民の共感は得ずらい。
選挙戦での姿とは裏腹に小池はやがて都議会の自民党と結託し、安倍や橋下徹などとも結合して都政をこれまで以上の伏魔殿化することであろう。都民は、大阪府民のように、そんなことより、束の間であっても、既成権力を攻撃し、日ごろのうっ憤を晴らしてくれる政治家を好むのである。
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