誰がために鐘はなる
News & Letters/498
ヨーロッパの中世の詩人が、誰がために鐘が鳴ると思うなかれ・・・・ といった。
この鐘というのは教会の弔いの鐘だ。
他でもないお前のための鐘だぞ、と詩人はいうのである。
2016年7月10日、日本全国にこの弔いの鐘が鳴り響いた。
しかも撞木を引っ張りこの鐘を突くのは、国民自身なのである。
7月10日以前にはもう戻らない。
この弔いの鐘を合図に、私ども日本人は、冥途よりもなお暗い闇夜をさまようことになる。
たけだけしい閻魔や妖怪変化達にムチ打たれ苛まされて重き足かせを引きずりながら、死のうとしても死ねない永獄の運命を呪わねばならない。・・・・・・
しかし、・・・・・・
さあ、立て、街頭に出て見よ。こうなれば、
イスラムの自爆戦士の悲しい心を味わうのもいいかもしれない。
その心をもって民主主義の真実の在り方を根本的に考え直してみたらどうだ。
絶望と落胆の中で、どこからか、そんな声も聞こえてくる。
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