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2016年2月21日 (日)

続1 丸山議員の差別発言

News & Letters/462

日本国憲法がアメリカによって作られたことから、日本はアメリカの第51州だ、それだったら日本州からも大統領を出せる、それくらいアメリカはダイナミックだという反語の比喩として丸山は、オバマ大統領の黒人、奴隷の人種及び身分差別を持ち出し、そんなんでも大統領になったんだぞ、だから、日本州からも大統領を出せるというって何が悪い、といった。

昔、幕末土佐藩政下で、似たような話が合った。それは次の通りだ。
土佐湾に外国船がやってきて困った藩庁は、これを海上でうやうやしく接待した。
当時土佐藩は吉田東洋らを中心にして藩政改革の過程にあり、国難に備えるため、士分の厳しい身分制を緩めたり、農漁民からも兵士を選抜して登用しようとしていた。
それに反対する守旧派が匿名のにせ嘆願書を書いて役所や市中にばらまいた。
その嘆願書は、土佐藩のもとで身分差別に苦しんできた旧賤民がお上にお願いするという形をとっていた。

異人毛唐に対しても人間同様に扱うのであれば、我々旧賤民も人間同様に扱ってくだされ、という趣旨である。

これは、反語であって、外国人を異類として下等視していること、旧賤民を決して人並みに扱ってはならないという妄執(当時の常識)を前提にし、外国人や旧賤民を人間並みに扱わないのが当然であり、厳格な身分制度の改革などもってのほかだ、として藩庁に抵抗しようと試みたのである。

当時の土佐藩には南学系統の改革派と国学系統の差別的身分守旧派の鋭い対立があり、前者が主導して維新回転の土佐藩勢力を中原に引っ張っていったのである。
後者の抵抗は陰湿であり、卑劣にも部落差別や排外主義を煽って封建の旧体制を守ろうとしていた。

丸山の主張は、黒人・奴隷の子孫が大統領になれるのだから、日本からもアメリカ大統領が出せるではないか、という反語を使ったのである。黒人・奴隷と、日本国憲法の両方を侮蔑し否定すべきだというのが丸山の狙いである。
こんな男が国会にいるという事自体が国辱ものであろう。

(追記)上に紹介した差別的嘆願書は歴史学上では有名であり、多くの権威ある学者が、その反語性を見抜けず、この嘆願書をまともに受け、これを真実の部落民からの嘆願書であるとして高く評価している。このことについては近く私が刊行する部落問題の著作で明らかにされる。

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