桜田門外の変
News & Letters/421
およそ政治的テロはよろしくない。土佐藩の吉田東洋の暗殺、坂本龍馬・中岡慎太郎の暗殺・・・。
だが、桜田門外での井伊大老の暗殺だけは快挙、義挙として認められるべきであろう。
アメリカに屈し、安政の大獄で多数の優秀な尊皇攘夷派の人士を殺した大老の鉄血政治を打倒しなければ、幕末回転の歴史は動かなかったであろう。その義挙を遂行した水戸・薩摩の浪士たちのほとんどはその日のうちにあるいは討死、自刃し、生き残ったものも後に小伝馬町の獄吏によって刑死させられ死地についた。
雪を蹴って大老の行列に突撃した行為。
やらねばならない、やりたいと思っても、このような果断な行為はなかなか出来るものではない。身を犠牲にするということは、よほどの覚悟がなければ出来ない。
中東での自爆テロの実行者の気持ちにも似ている。
信仰にも似た深刻で狂熱的な思想がなければ出来ない。
日常の生活をかなぐり捨て、親を捨て妻子を捨て、一切の人間関係を捨てて、自己の破滅をもって歴史的使命を遂行する力。
圧制によって閉塞された時代を突破するには、
民主主義的な平穏な請願や選挙などではない。
安政の桜田門外の尊攘派の度胸と情熱、そして殺到する突撃行動が歴史の危機には必要なのである。かつて、中核派にはそれがあった。
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