« 砂川事件最高裁判決 | トップページ | 桜田門外の変 »

2015年7月 8日 (水)

現行憲法の成立

News & Letters/420

日本の政治経済体制は一言でいえば日本帝国主義である。

この国は、第二次の帝国主義世界戦争で大敗し、存亡の危機にひんした。
そうした底辺から日本国憲法という極めて民主的な憲法が生まれた。

9条の戦争の放棄をはじめとする反戦思想を実質的に冒頭に掲げたのである。
天皇の規定の第1章を除くと9条が第1条となる。

戦争に負けても日本帝国主義は帝国主義である。
戦争放棄や徹底した基本的人権などを国是とする憲法を帝国主義国が持つというのはどういうことであろうか。

資本主義においては、国家はブルジョワジーによる階級支配の道具であるのに。
それは、資本主義国家も、原爆が登場するなどあれほど大規模で悲惨な戦争では資本主義そのものが存立できないという反省から出てきたものであろう。
ブルジョワジーが生き残り再び繁栄するためには、広範な労働者大衆が生き残りこのブルジョワ社会を支えるほどの「健康で文化的な最低限の生活」を保障しなければならなかったからである。・・・・・・

戦争法案の登場。
これは今、現行憲法を必要とする歴史的な理由がなくなってきた、と支配階級が感じ始めたからであり、再び三度世界戦争による資本の飛躍的な増殖を願いだしたからである。帝国主義本来の姿「日本を取り戻す」という大きなうねりをつくりだしているのである。

一般的には、国家は公共性・公益性を担っているとか、また、左翼系学者では国家には階級性と公共性の二重の矛盾した性格がある、とかいうのであるが、現行憲法の基本的人権や戦争放棄の趣旨も、国や地方自治体の公共性も、それらは世界大戦後のブルジョワジー救済、その階級支配の一時的な方便であり、支配階級の利益と必要によって作られた徹頭徹尾階級性の刻印が押されたものである。

戦争放棄など憲法の民主的な原理を本当に実現し、不動のものにするにはプロレタリアートが権力を掌握しなくてはならないのである。

|

« 砂川事件最高裁判決 | トップページ | 桜田門外の変 »

平和の問題」カテゴリの記事

憲法改正問題」カテゴリの記事

社会思想」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/408473/60660766

この記事へのトラックバック一覧です: 現行憲法の成立:

« 砂川事件最高裁判決 | トップページ | 桜田門外の変 »