3月20日 玄海プルサーマル原発裁判判決
News & Letters/401
いよいよ、3月20日に佐賀地裁の判断が下る。
争点は、原発の危険性に加重するMOX燃料の特異的な危険性ー特に燃料棒の被覆管のギャップ再開からメルトダウンの危険性を裁判所が認定するかどうか、そして、その使用済み燃料の処分-処分の方途が示されぬままの稼動が許されるのか、という点である。
しかし、この二つの論点の背後にはMOX燃料の問題には次のような重大な疑惑や危険性が横たわっている。
第1に、福島第一原発3号機の使用済みMOX燃料の核爆発事故である。政府や東電マスコミらはこの3号機の爆発を1号、2号と同じ水
素爆発としているが、映像を見る限り明らかに核爆発と考えられる。MOX燃料は使用済みでも核反応を起こしやすい燃料であると推定される。
第2に、MOX燃料は、原発が生み出したプルトニウムの処分の一方法として位置づけられているが、ウランとプルトニウムの混合の燃料と
いうことで、燃焼後そのウランはプルトニウムに転化し、プルトニウムの処分どころかその一層の増大を結果する。
第3に新聞報道によればMOX燃料はウラン燃料よりもはるかにコストがかかるということである。
上の1,2,3のことを考えるなら、いったい何のためにMOX燃料を選択したのか、不可解である。
いずれにしても、福井地裁に続いて佐賀地裁の裁判官の良心が何処にあるか。
多くの国民が来る3月20日、佐賀地裁に注目すべきである。
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