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2014年12月28日 (日)

佐賀県知事選

News & Letters/389

佐賀県知事選挙の最大のテーマは、もちろん玄海原発であり、 緊急のテーマは佐賀空港へのオスプレイである。 島谷幸宏候補は滋賀県の嘉田知事に匹敵する素晴らしい候補だ。 言葉は穏やかだが原発再稼動についてもオスプレイについても明確に否定している。

告示前の立会演説会でも4人の候補者のうち玄海原発再稼動やオスプレイに反対している候補は島谷だけであった。 地元の共産党が支持しているほかはボランティア県民や私のような他県からの反原発の支援者達が選挙運動を支えている。

民主党は自民党の片割れを支持し社民党も態度がはっきりしない。自民党は強力な二人の候補者がしのぎを削っている。 このような中で、島谷陣営では、反原発や反オスプレイの主張を控える、そうしないと支持が広がらない、という意見が一部に出ていたようだ。いくつかの後援会のチラシにも全く反原発の文字がない。

私は仕方なしにそんなビラでも告示前に一日5万歩も歩き回って市内に撒いた。 敵陣営は大量の後援会ビラを各戸に撒いていたが、こちらでは佐賀市内でビラを撒いているのは私一人だったようだ。 告示後、私らがある団体の宣伝カーで市内を回り玄海原発などの危険性を強く訴えていると、選対関係者から、市民から苦情の電話があったから、そんなことをいわないようにと注意を受けた。

そんな苦情を言う「市民」というのはおそらく自民党関係であろう。 私は、翌日からはその宣伝カーにのれなくなった。 安倍晋三が集団的自衛権や秘密保護法、憲法改正・・・を隠してもっぱら経済政策を表面に出して選挙戦で大勝利した。虚飾をバラまいて本音を隠し、選挙後一挙に本音の牙をむき出す手法である。

反原発・反軍事基地化の本音を隠し、当たり障りの良い主張で得票を伸ばそうという考えは、安倍の手法と同じであり、国民をだまして票をかすめ取ろうという卑劣な手法だ。 滅多にない立派な候補者が登場し、本人は堂々と本音で国民に呼び掛けているのに周辺のこざかしい「支援者」が姑息な運動論の煙幕でそれを帳消しにしようとするのである。

敵は選挙の達人を集めて大動員をかけ虚偽をバラまいている。宣伝戦で負けていては、市民派に勝ち目は少ない。 私は7戦して3勝4敗であるが、しかし宣伝戦ではいつも圧勝していたと自負している。

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コメント

はるばる佐賀までお疲れ様です。敵の、おそらく意図的な、クレームにすぐひるみ、「反原発をおおっぴらにいうな」などという、絵に描いたような日本的な事なかれ主義、日和見主義が佐賀の県民性の悪いところだと思います。どんな場面でもそれが出てきて、結果、悪人どもの思うがまま!古川康のような下劣な俗物の天下になるのです。

投稿: 摂政関白大アホ大臣 | 2014年12月29日 (月) 16時49分

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