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2014年12月17日 (水)

マスコミの大勝利

News & Letters/388

  2014年12月の総選挙は大新聞社の大勝利だった。

選挙の前、二つの会社から株主である私に通知が来た。
四国銀行(1000株)と高知銀行(2000株)からである。その通知で四国銀行で1株3円の配当金があった。高知銀行は1株1円の配当であった。
ほとんどの国民はアベノミクスの恩恵など全く感じない。

マスコミがアベノミクスとかやらで円安で大企業がもうかったとか、株が上がったとか空虚な騒動をしていたが、庶民の持ち株はほとんど上がっていない。
円安でぼろもうけしたのは海外で事業展開する大企業だけであり、石油など輸入品の値上がりで悲鳴を上げたのは庶民であった。

新聞報道のおかげで、国民の多くは自分はもうからず、持ち株も上がらないが、自分以外の多くの国民がアベノミクスで潤っていると錯覚した。その錯覚を作ったのはマスコミだ。
偏向のマスコミ報道は、自分が恩恵を受けていないのだから、他の人も同じく恩恵を受けていないはずだ、というまともな考えを押しつぶして多くの国民を自公支持に誘導したのである。

何故、新聞は、読売新聞の勝利、とか、朝日新聞の勝利、とか書かないのだろうか。

経済政策としてのアベノミクスなどというのは空虚な駄法螺に過ぎず、その実態は大企業や大金持ちの優遇と消費税、集団自衛権、秘密保護法、沖縄米軍軍事基地の強化・辺野古移転、TPP参加、中国・朝鮮敵対激化、憲法改悪、差別と格差の強化、ヘイトスピーチの野放し・・・そして原発再稼動なのである。

アベノミクスを経済問題だけに限局し「何百兆円もの大企業の内部留保金を出さ、労働者に分配させろ」などという「左翼」党派が議席倍増ではしゃいでいたが、大企業が儲けて内部に蓄積した余剰金とは何かについてマルクス・レーニン主義的観点から分析すらできないのか、帝国主義の儲けた金のおこぼれの分配を要求するのは、かつての背教者たちの道をたどるものであり、これではアベノミクスに勝てないどころか、追従するものでしかない。

アベノミクスの本質は日本帝国主義のアジア侵略体制の構築であって、それが集団的自衛権や秘密保護法、沖縄軍事基地強化、オズプレイ配備、異次元金融緩和、円安・・・原発再稼動・原発海外輸出等々なのである。

日帝のアジア侵略というのがキーワードだ。その道を掃き清めているのが日本の新聞やテレビなのである。

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