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2014年3月16日 (日)

現在の科学と検証

News & Letters/347

STAP細胞そのものの発生が疑われている。
何故、今になってこんなことが問題になるのか、新聞やテレビの報道の仕方が問題だ。
小保方さんら理研メンバーらの業績論文がネイチャー誌に掲載発表された。
そのこと自体は大きなニュースに値する。しかし、それを大々的に報道するときに
それの再現実験が一度も行われていないこともニュースの素材であり、その論文の価値は、今後の検証にかかっているとの報道の姿勢も必要であった。

理研自身も、まず疑ってみる必要もあった。科学はまず疑うことが肝要なのだ。
功名手がらや営利の欲望を抑えて、理研内部の誰も、科学者として職業上の疑いを発しなかった。
そんな信じられないことができるのか、そうだというならおれの前でやってみろ、という上司は誰もいなかった。

原発もそうだ。M8程度の地震に遭遇した原発はどこにもなかった。日本にはその程度の地震は、普通のことだ。地震でも津波でも大丈夫だ、安全だなどということが、何の科学的実証もなしに、当局や学者先生らによって喧伝されてきた。検証なしに大丈夫だ、本当だ、信じろという。

そして福島という一大逆証に遭った。原発は地震や津波の前には脆くも崩壊するという証拠を突きつけられてもまだ、目のさめない連中がいる。

原発もSTAP細胞事件も同じだ。検証なしに真実だ、大丈夫だということの恐ろしさ、恥ずかしさを知るべきだ。
幸いなことにまだ生命科学の世界では、世間の道理が通って、STAP細胞にはストップがかかった。

しかし、原発の世界の科学では、検証なしの論理、科学というより冒険の論理が大きな面をしてまだまかり通っている。
その無謀な冒険には、大勢の人間の健康や自然環境の犠牲を伴っている。

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