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2013年12月15日 (日)

続秘密保護法(5)

News & Letters/390


オンブズマンやジャーナリストの本来の仕事は、政府など権力機関が持っている秘密を暴露し、その秘密の行為による当局の責任と損害の賠償を追及することである。
秘密保護法は、我々のその仕事の核心に反撃してきたのである。

新聞とか、ニュースとかいう言葉は、いいことであれ悪いことであれ、人が知らない新しい情報という意味である。国民にとって大事なことで隠されていたことを、すなわち秘密を明らかにすることこそ報道機関の使命なのである。虚偽や操作された情報の提供は本来報道と言うべきではなく、それは単なる政治的宣伝にすぎない。

実際には日本の新聞は政治的宣伝を大量に流しているのであるが、個々の社員たちには真実を国民に知らせようという報道機関の一員としての、ジャーナリストとしての矜持を持っているものも少なくない。

1、権利ではなく恩恵か

秘密保護法は知る権利や報道の自由という憲法上の権利の基盤を破壊し、その天賦人権とも言うべき権利を、官僚や権力にある特定政治勢力の、単なる思いやりか恩恵程度に貶めようとするものである。

2、脅迫文

そして秘密保護法自体が、取材方法が不届きであるとか、それとも知らぬ秘密事項を漏らしたとか言ういいがかりを付けて、そういう者(ジャーナリストやオンブズマン、公務員や一般国民)を牢獄に放り込むぞという脅迫の文章になっている。
脅迫だけではなく実際にそれを実行する無制限の自由を官僚に与えている。

3、光と闇

あらゆる冤罪事件の裁判闘争、あらゆる行政訴訟、原発裁判などあらゆる公害関係の裁判闘争でも、権力の握っている秘密情報をいかにして取得しこれを公判で暴露するか、ということが勝敗を決するカギなのである。裁判そのものが、秘密の扉を開ける国民の仕事なのである。裁判だけではない、本来議会というものは、そこで何かが達成されるというものではなく、そこでは権力の真の意図、権力の陰謀を暴く場として位置付けられている。これが戦前の闘士山本宣治らの言うところの革命的議会主義であった。

秘密保護法はそれらすべてを暗黒の網にかけて抹殺しようとする。
秘密保護法によって、光と闇のこの戦いは明示的に日本人民の永続的闘争となった。
真実のジャーナリストやオンブズマンは、牢獄を恐れず、権力が隠している秘密に肉薄しこれを大衆に暴露するために日夜奮闘するべきである。

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