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2013年11月 5日 (火)

山本太郎議員の快挙

News & Letters/377

山本太郎参議院議員が、秋の園遊会で天皇に皇居に招待され、そこで反原発にかかる内容の直訴に及んだ。
この行為は最近にない痛快な出来事だった。
山本の行為を天皇の政治的利用で問題だなどと右から左までの既成政党が不平を鳴らし、糾弾までしようとしているのは、本音は嫉視からであろう。

天皇は歴代内閣によって十分政治的に利用されてきた。

第一に、天皇の存在、天皇制の存続自体が現在の日本帝国主義体制の政治的利用なのである。天皇を頂点にし、部落民やアイヌ民族,在日アジア人民等を底辺とする旧来の、又、新しい身分制度を維持・現存させる上で、なくてはならないものである。

第二に、天皇は国事行為を行う。それはすべて現在の権力の権力行使を正当化させる粉飾として役立ってきた。

第三に、彼ら一族は国民の税金を使い、本来国民のものであるものを独自の莫大な財産とし、これを保持し、国の公有地を占拠して、しかも超法規的な存在として免税、免罪の特権さえ持っている。

そして第四に、国民から請願を受けるという存在を保持している。(請願法第三条の1)

山本太郎議員が、今回の園遊会でとった行動は、第四の請願法という国法の趣旨に則ったものであって、何の問題もない。

法は天皇への請願書は内閣に提出すると規定するが、又それが間違った官公署に出された場合は、受け取った官公署は正規の提出先に送付することになっている。直接所管の官公署、その一つである天皇へ提出したからと言って懲罰をかけられるいわれはない。
請願法第六条では、「何人も、請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。」と明記されている。

高校時代、私は新劇の「明治の棺」という演劇を見た。
確か、脚本は宮本研とかいう人のものであった。私は非常な感激を持ってこの新劇を見、
いつまでも忘れられない。

明治の足尾銅山で渡良瀬川の鉱毒に苦しむ住民の為に闘い私財をなげうち、流域住民を代表して明治天皇に直訴を企てた田中正造の物語であった。
また、私は、大学を出てすぐに解放同盟中央本部の書記になったが、当時はまだ全国水平社の生き残りの伝説中の英雄たちがきら星のごとく執行委員など役員に並んでおり、私は彼らの謦咳に直接触れることができた。岡山の岡あきらなどは、旅館に泊まるときには常に一緒の部屋に寝かされ、寝物語に往時の解放運動を聞かされたものだ。

その中に、北原泰作もいた。戦前全国水平社の活動家だった彼は、天皇の観兵式のおり、軍隊内の差別撤廃を趣旨とした直訴を企てたということで勇名をはせた人物であった。彼は直ちに逮捕された。これで兵役を逃れ生き残ったが、これを後に彼は、「芸は身を助ける」とかいって笑っていた。

これらの直訴は死を覚悟した悲壮なものであった。現在の請願法の成立にはこれら過去の直訴の歴史が反映されている。

山本太郎の行動は、天皇の招待に基づき、礼を失せず、穏やかなものであって極めて適切なものであった。昔より皇帝や殿様が開く園遊会は下々の者の意見を聞くというのが趣旨であって、意見を言ったからといって罰しようとする方が無法であろう。
政治的人間である天皇が反原発の意見を聞くことは必要なことだ。

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