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2013年10月 6日 (日)

最近の政治断層

News & Letters/374

 堺の町の・・・・
堺市長選で、維新橋下陣営が敗れた事は、いいことには違いない。
与謝野晶子の「君死にたもうことなかれ」の詩を歌いたくなった。

だが、橋下や石原らの維新の勢力は息絶えたわけではない。
間違っているとは言え、いまなお現状打破を望む多くの人の声を維新勢力が吸収している。5万票差の堺市長選でも、あと2万5千人の有権者が反対側に回れば、維新が勝っていたかもしれない。

右翼であっても首尾一貫した力強い党派が現状打破を唱え続けるなら政治の主導権を握る可能性がある。橋下が性奴隷(慰安婦)が必要だったなどの暴言などで失速しなければ、参院選も、堺市長選もどうなっていたか分からないだろう。

地方も国政も、現状を打破し、国民の福祉と平和な社会を築く新しい政治が出なければ、
常に橋下ら極右勢力にかき回され、混乱の中に日本は、強力なアメリカ帝国主義とそれに従属する売国奴によって戦前のような泥沼に引きずられていくだろう。

結局、あれほどの清らかな反戦詩をうたった堺の町の商人(あきびと)の娘も、先の日帝のアジア・太平洋侵略戦争に大賛成したのである。正義に力がなければ、詩人も泥をかぶり滅ぶ。

  小泉前総理の脱原発

小泉元総理大臣が、原発に反対を唱え出したようだ。その理由が高レベル放射性廃棄物の処分が不可能だという点から発しているという。

小泉の脱原発発言は、はフィンランドのオルキルオトというところの「オンカロ」(洞窟)という核廃棄物の埋蔵施設(予定)を視察した結果だということである。
核廃棄物の処理法も分かっていないのに原発を稼働し続けるのはおかしいということがわかった、という。

このお坊ちゃん政治家に分かることが、どうして他の自民党政治家に分からないのだろう。原発を稼働させることは、福島原発事故を招来し、どうすることもできない高レベルの放射性廃棄物を生産し続けることになり、自分たち自身、子孫を破滅に追い込むという当たり前の洞察が小泉前総理の脳波からやっと出てきた。

権力の一角が崩れ出したことは、いいことには違いない。だが、これも、結局、自民党に期待をかけさせる罠になる可能性もある。
単なる思い付きでなく、本当に国民を思い国を思うのであれば、脱原発でどんどん動き、勢力を広げ、国民に訴えねばならないし、何より自民党の現執行部と論争を始めなければなるまい。言はよしであるが、真剣味が見えてこない。

新潟県知事の容認

柏原刈羽原発の再稼動に向けた申請に新潟県知事が同意をした。
何故か。
知事は再稼動に反対だったはずなのに、多くの人ががっかりだった。
知事が反対しても、結局は認可される、というあきらめからか、
又は、何らかの圧力があってどうしても抵抗できなかったせいか、憶測も分かれる。
しかし、知事が不同意を示すことは相当大きなブレーキになるはずだ。

原発建設や稼働について地元の県や市町村には法的な拘束力はないにしても、
第一に、その意見は大きな抑止力がある。
第二に、設置自治体には原発を稼働させないいろいろの手段がある。
東洋町長に私が就任したときにはすでに、高レベル放射性廃棄物の埋蔵処分のための正規の調査が始まっていた。前町長が独断で申請し、NUMOや政府に認容されていた。
私の最初の仕事は、その申請を撤回することであった。当時、NUMOや政府がもし、私の申請撤回、調査拒否の申出を受け付けず、調査を強行し、埋設処分を続行しようとするならば、色々な合法的な妨害行動を取ろうと考えていた。

町道使用の禁止、水道配水禁止、施設予定地や周辺部の買収、・・・・
当然権力側も私に対する攻撃をかけてくるだろう。過去の私的な恥ずべき問題など色々暴露され、私だけではなく私の近辺の人間にも被害が及ぶかもしれない。

しかし、どんな状況になろうとも、ゲリラ戦になっても、核施設を作らせないという信念は貫徹しなければならない、闘争の中で討ち死にしても構わない、私はそう考えていた。
しかし、権力はあっけなく降参した。私の撤回申請を簡単に受理した。

新潟県知事にもなりふりかまわない、反原発の心意気を見せてもらいたかった。
原発に関係する首長は、たとえどんな政治的苦境に追いやられても断固として原発だけは許さないという覚悟がなければならない。地方自治体には、稼働を止めるいろいろな手段があるはずだ。
幾千万、幾億人もの人間の生命と健康がかかっている問題なのだから、何をやっても国民は支持する。

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