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2013年9月17日 (火)

革共同の状況

News & Letters/370

革共同への私の思い

この十年間ぐらいの間に革共同は四分五裂の状況となった。
革共同は、60年安保闘争の後社共に代わる革命政党として登場し、多くの青年学生や知識人の期待を集め、数多くの雄々しい戦績を残してきた。私もその後塵を仰ぎ懸命にそれについて走っていた。

しかし、私の性格が災いしてか、自分が納得できないことについては、反論したり異議を申し立てることを逡巡せず、絶えず周囲に違和感を与えてきた。鉄の団結と規律を誇示する組織では到底その存在は許されることではなかったであろう。そうして遂に暴力的に追放された。私を追放した首謀者が誰であるかははっきりしない。

党中央の差し金か、関西地方委員会内のいわゆる「塩川一派」だけの判断なのか、さっぱりわからない。しかし、実行犯が塩川や塩川らにやり玉に挙げられた与田、スパイだったという高杉らであったことははっきりしている。

今、四分五裂した中核派の惨状を私は次のように考えている。
私は、私を暴力的に排除した革共同の事については、何も知るまいと思ってきた。
それにかかわることは、またしても暴力的攻撃の対象となるという恐怖もあった。

しかし、この十年、とりわけ3・11の福島原発事故以降の日本の階級情勢の緊迫する中で、革共同が瓦解している事実について知ることになった。そうして百家争鳴のごとく、革共同の内外でその路線について議論が沸騰していることを知った。私の命も残るところわずかとなりボケが来る前に私自身の総括も必要であると考えることになった。

もはや、襲撃されるかもしれない自分の命よりも、自分の過去の想念と実践について総括することの方が大事だという思いである。だから、最近革共同について検討し、自分の考えを披歴している。その要旨は以下のとおりだ。

1、革共同中央派が、7・7の血債主義をかなぐり捨てて、労働運動主義に墜落したことにおいて、中央派は革命党としては救いがたい。レーニン主義への背馳であり、せいぜい社民党以下でしかない。民族解放運動や農民運動、部落解放運動等の闘いに敵対的な路線を推進する。全学連の「広島事件」的ガスが充満している。

 広島事件は直接部落差別事件ではないが、7月テーゼを掲げる中央派が、部落差別な 
どあらゆる差別事象を産出する可能性のある温室であることを暴露されたものである。
  
2、関西の塩川派は7・7血債主義を守っている限り革共同的ではある。
    しかし、

 ①本心から民族解放闘争や部落解放運動を戦略的課題として推進しているのか極め 
て疑問である。私が知る限り69年の浦和地裁占拠闘争以降あれほど盛り上がった狭山闘争に塩川が参加したためしはないし、それについて一個の文章も書いたためしはない。塩川が学生運動以外の分野で大衆運動を組織したり指導したりしている姿を私は見たことはない。広島事件で中央派を攻撃しているが、それよりひどい直接的な差別事象が関西の中核派で頻発し、部落研によって糾弾されていたが、それに対する応答が、塩川らの私への武装襲撃だった。中央派の対応はまだましだろう。

 ②その哲学は藤本進治の「革命の哲学」であって、それは労働者階級の自己解放を信 
頼せず労働者をバカにし、労働者を前衛等が「引きまわす」ということを平然と文章にしている哲学である。プロスターリン主義であり、労働戦線や緒戦線の大衆運動を推進するというよりは党内権力闘争が本領であろう。

 腐敗した与田を打倒したことは権力闘争にさとい塩川の得意技の発揮であってさすがであるが、しかし、部落解放運動について何の実績も知識もないその与田を使って、私を暴力的に排撃した武装襲撃の指揮者こそ塩川であり、それにより与田を増長させ党内で跳梁させた責任者であろう。与田が解放運動においていかなる戦績があり、いかなる理論的貢献があったというので関西地方委員になり、はては政治局にまで上がったのであろうか、全く滑稽というか噴飯ものというよりほかはないが、「沢山打倒」の功績により引き上げられたことは疑いない。その与田によって党内がかきまわされ、前代未聞のスパイ事件まで随伴させたというのである。

与田は塩川派から派生したのであり、それに高杉というスパイが随従していた。何の運動的実績もないが党内権力慾を実現する才にたけている男を躍らせる塩川の「自己権力」(65年京大マル学同機関誌NO.1)理論、その破綻が与田事件ではないか。
  
 3、革共同の再生は中央派幹部からも塩川派からも生まれないであろう。  
各戦線の闘争を担いながら、安保闘争や沖縄、三里塚、狭山、・・・そして原発闘争 など国民的な大闘争を切り開き、主導する理論と実践、そしてそれを体現する人格を 出さなくては、革共同は再生しない。・・・・
  その前に自己を切開し全てのうみを出しきらなくてはなるまい。 

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