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2013年7月11日 (木)

あてるいの末裔

News & Letters/357

奈良~平安時代にかけて、大和朝廷と東国の蝦夷といわれた人々が内戦を繰り広げた。結局大和朝廷側が勝利する。蝦夷の英雄アテルイも敗れて捕斬された。

蝦夷といわれた人々は奥州俘囚ともよばれ、そのまま圧伏されたり、相当な人数が西日本各地に配流された。続日本紀には、西日本(関西、中四国、九州など)の数十国に強制移住させられたという記録がある。

1、蝦夷、奥州俘囚と言われた人々とは、何者であったのか。
  私の回答。それは日本人の源流をなす人々であろう。

2、そして、蝦夷とアイヌとはいかなる関係があるのであろうか。
  私の回答。アイヌとは蝦夷の中の蝦夷であり、日本人の源流中の源流であろう。
  現在アイヌは独自の文化と血族を誇る一個の民族である。
  しかし、梅原猛氏らの研究では、その言語や文化・宗教、風俗も日本人の原型となる
  特徴を持つと言われる。私が学んだ限りでは、人類学的にもアイヌは日本人の祖型を      持っていると考えられる。
  日本人の少なくとも半分以上は、アイヌ、蝦夷系の人間の血を享けていると考えられ
  る。

3、平安末から鎌倉時代のはじめ、各地の配流先で騒動が絶えなかった奥州俘囚の記 
  録がとだえた。朝廷はある時期からその呼称をやめると宣言したのである。
  それにかわるかのように、穢多、非人の記録が出始めた。

4、私の生れた村やその近辺の同じ村には、アイヌのユーカラに出てくる古い言葉がいくつも残っている。それに気が付いたのは大学の図書館でユーカラを読んでからであった。少年時代には、どうしてそんな言葉なのだ、と不思議に思ったり、人前でそういう 言 葉で話しかけられることが恥ずかしい思いであった。私の田舎では、言葉遣いや 身振り手振りで、同胞であるというのがすぐに分かった。

  例えば、ユーカラに出てくる典型的な言葉で日本語にはないと言われる「イタク」=  sayという言葉は私の村では立派に生きていた。
  又例えば、珍しい人にあって驚くときに発するアイヌ語「アヤボ」=おやまあ、はアヨバという風に母音転換( ayabo→ ayoba)の形で残っていた。
  昔話をするとき、私の母は冬に着る分厚い上着をアツシとはっきり発言した。
  私の母の実家は北海道のアイヌ部落のある有名な地名を苗字にしていた。
  これらユーカラなどのアイヌの言葉は私の村に枚挙にいとまがないほど存在した。

5、だから私は私どもの先祖は奥州俘囚アテルイの末裔であろうと考えている。
 それは部落民異民族説とは何の関係もない。アテルイがれっきとした日本人である以 
 上は、部落民も日本人であり、ただ日本人の源流に近いということだ。
 そして、それは、大和朝廷を始め日本列島の支配権力に正当に処遇されず激しい差別を受け、それに対して連綿として抵抗勢力として生きてきた血統を受け継いできたとい  う ことだ。私の血が、組合運動主義ではなく、反体制の武装勢力なのである。

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コメント

日本語には階称 (言葉づかい) があり、その活用には序列の基準 (秩序) を必要とする。‘上と見るか、下と見るか’ の ‘ものの上下’ を知らずして、(日本人の) 世を渡ることはむずかしい。
日本人の ‘もの’ は ‘平等・水平’ にはなっていない。‘ものの上下’ の探求が生活となっている。
国体 (こくたい)とは、その国の基礎的な政治の原則 を指し、日本語の文脈で使用される際、通常は「 天皇 を中心とした序列秩序(政体)」 を意味する語となっている。
だから、政治の原則は、昔から今日に至るまで ‘下におれ、下におれ’ である。恣意 (意向) を序列順位にしたがって受け入れる。
日本人の責任 (responsibility: 応答権) には、個人のリーズン (reason: 理性・理由・適当) による裏付けがない。人々は、リーズナブル (reasonable: リーズンとなりうる) な判断を求めていない。
もし、責任者が自己のリーズンを明らかにすることが出来なければ、英米人の場合には ‘Shame on you!’ (恥を知れ) となるが、恥の国であるはずの日本には、この種の ‘リーズン’ も‘恥’ もない。だから、’とかく、この世は無責任’ となっている。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

投稿: noga | 2013年7月20日 (土) 06時36分

私も被差別部落の源流は西日本に移配された俘囚であると考えます。高本力氏がその著書に詳しく論理的に説得力をもって述べられていますが、特に部落の分布という客観的事実を説明するには俘囚源流説しかないとおもいます。また、戦後すぐのころ行われた人類学的調査において、関西在住の人々の多くが朝鮮系の頭蓋骨を持つのに対して、部落の人々はあたかも海に浮かぶ島のように北陸型の頭蓋骨を持っていたという報告も俘囚説を裏付けるのではないかと思います。
今はDNAによる科学的で客観的な調査が可能な時代です。日本人全体の約4割を占めるとされ、東に行くほどその割合が高くなり、平地に住む人よりも山岳地帯にすむ人々の中での割合が高く、さらにはアイヌの人々の大多数を占める日本固有のD3タイプのY染色体が部落の人々でも大きな割合を占めるのではないかと考えます。

投稿: 摂政関白大アホ大臣 | 2013年8月 2日 (金) 21時07分

長沢山さん こんなサイト作りました
アテルイ モレの会
https://www.facebook.com/man5560119?ref=hl

投稿: 奥 | 2014年2月15日 (土) 15時13分

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