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2013年6月17日 (月)

歴史

News & Letters/353

原発を積極的に支持し、消極的にも容認することは、子孫に対し、周辺の人間に対し加害者の立場に立つことになる。それだけではない。

そのことによって私たちは過去の人間の歴史をも抹殺することになる。

関西電力が福井で原発を復活させているが、これが暴走する事故が起これば福井方面だけにとどまらず滋賀、京都、大坂など関西一帯が放射能の雲に覆われて、人が住めなくなる。そうすれば、歴史を彩ってきた英雄豪傑の面影、全ての遺跡、名所旧跡、神社仏閣、先祖の墓も、山川草木、山紫水明の風景そのものが我々から失われる。紙の上や写真などでそれらは残るとしても、実物はもはや近寄ることもできない。

私は、万葉の歌や、古今集の歌を時々口ずさむ。かなわないまでも王朝の時代の風景の名残を求めて旅をしたいとも思う。蝦夷達の姿を追って奥州に行ってみたいと思う。
奇兵隊の山口県や、西郷の鹿児島へも行きたいと思っている。

私が愛唱する歌にはその地方の懐かしい風景がこもっている。
  
ひと恋ふは 悲しきものと 平城山に
   もとほり来つつ 耐えがたかりき
     いにしへも  つまを恋ひつつ 越えしとふ
         平城山の道に 涙落としぬ

 また、三木露風の

  ふるさとの 小野の木立に
     笛の音も うるむ月夜や
        乙女子は 熱き心に
          そをば聞き 涙流しき
        ととせ経ぬ  同じ心に 
          君泣くや  母となりても

原発の惨事の中では、これらのなつかしい情景は永遠にかき消えて、死の世界と化してしまう。「日本を取り戻す」とか「美しい日本」とか言っている男らが、原発再稼動に血道をあげ、かけがえのないそれらを台無しにしようとしているのである。

私たちが許してきた原発は、人類の未来も、現在も、そして歴史をも抹殺してしまうのである。

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