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2013年6月26日 (水)

続都議会議員選挙

News & Letters/355

 続都議会議員選挙ー宦官政治

自公が完勝し、漁夫の利で共産が飛躍した。
アベノミクスが既に破たんしているのに、安倍を称揚する空虚なフラーゼを書きならべて昨年の衆議院選挙についで、都議選でも自公に大勝利を与えた。このマスコミ党をどのようにすればいいのであろうか。福島原発の事故で大多数が反原発に転じていた情勢も段々と解体し、再稼動容認の道を掃き清めようとしている。

このマスコミ党の政治的概念は、宦官的存在というのが最もふさわしいだろう。
中国宮廷の中で、去勢された宦官は、自らは軍功なり功業があったわけではないが、皇帝や王様など最高権力者と官僚・人民との中間に介在して、これを遮断し、皇帝を操ってまつりごとを私物化した。建前は何の権力もなく、何の作為もなく皇帝の近辺で指示された用務をこなす無害な存在だというふりをしながら、実際には皇帝を把握し、意のままに皇帝の命令を引きだしてきた。

新聞などマスコミは、現在の宦官であろう。自らは不偏不党を唱え、社会の鏡のようなふりをしているが、実際は、世論を操り権力をコントロールして特定の政治目的を実現しようとしている。キングメーカーでさえある。

自己に歯向かうもの、嫌な人物は徹底的に攻撃し、政界から追放するまでやめない。
新聞を「社会の公器」というが、実際はマスコミ各社(各党)の独自の政治的工作紙である。いい例が維新だ。今回、マスコミ党は維新をつぶしにかかった。維新がつぶれるのは大いに結構であるが、維新を担ぎあげたのもマスコミであり、つぶしているのもマスコミだ。

ちなみに、マスコミ党が勝たせた自公と共産党。
これらはいずれも原発賛成派だ。共産党が平和利用をやめて原発反対を言いだしたのは、それが選挙で得票を伸ばす方便であることがわかったからだ。反原発闘争の現場で共産党の動きは極めて怪しい。東洋町での核廃棄物反対闘争でもまともな闘争参加者ではなかった。

私も含め大勢の町外の人々が東洋町に入ってきたが、共産党は反対闘争の事務所には一度も姿を現さなかったし、無論自らの闘争拠点も作らなかった。自らその誕生に力を貸した町長(東洋町の原水協の会長)が核持ち込みを策動したのであるから、むべなるかなだ。マスコミは、今回の都議選で反原発勢力の大敗を企図し、それを達成した。

陰湿な宮廷で宦官たちが凱歌をあげ、そのどよめきを参議院選挙の本番に及ばそうと構えている。マスメディアがその威力を最大に発揮したのは「大東亜戦争」のときであろう。
その威力はますます磨きがかかっている。
マスメディアが真の敵であることをプロレタリア人民が知るときは何時だろうか。

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