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2013年4月 8日 (月)

中核派分裂の状況

News & Letters/341

いつの間にか中核派は分裂していた。関西派が中央派から離別したということだ。
実践的な面では分からないが、関西派の主張が本来の中核派らしい。
中央の「前進」派の思想が相当変質したようだ。労働者経済主義的に偏し、民族植民地問題や農業・部落問題などをまともに捉えられなくなっているようだ。
この変質は、しかし、これを最初に関知し告発したのは杉進也であり、それは、70年代初め部落問題について大きな論争が生じた時だった。

当時「前進」に秋口論文というのが出た。この論文は、これまで杉進也が領導していた部落問題の捉え方からすれば部落解消主義に墜するというべきものであった。
要するに資本主義の発達に従って部落民もプロレタリア化するという理論であった。
そうすると、ゆくゆくは部落問題は存在しなくなり、帝国主義固有の問題としての部落問題は存在しないということになるのであった。

杉進也ら全国部落研がこれを承認できるわけはなかった。杉進也はレーニンや宇野経済学を踏まえ帝国主義段階の資本主義はもはや広範に残された日本の小農・貧農や部落の問題は解消することはできない、すなわちブルジョワ:プロレタリアへの二極分解は進展しない、帝国主義が存続する限り部落民も近代的なプロレタリアとはなりえない、という考えを示した。

だが、全国部落研の中に中核派から送り込まれていた連中の相当数が「前進」の論文を受け入れ杉進也らと対立した。杉進也らは結局中核派から追われ内ゲバの対象となった。その杉進也追放劇の中心人物が後に出世してどうも「ヨダ」という男になったらしい。後に中核派が分裂する大きなきっかけとなる平成6年の「6・14」事件でやり玉に挙げられ追放された男だということである。ヨダにも言い分があるであろうが。

今は歴史となったが、杉進也が切り開いた部落問題の実践と理論は閉ざされたままだ。
70年代の初め杉進也を追放した中核派、特に関西派は今頃になってヨダや中央派を論難するが、単に戦術的な問題だけでなく、帝国主義段階の資本主義をどうとらえるのか、レーニンというより、宇野弘蔵が捉えたレーニンの帝国主義段階論に立つのかどうか、明確にすることはできないのではないか。問題の「前進」秋口論文を切開することもできなかった連中が、他を非難する資格はあるまい。

ちなみに、原発問題でも、党派としてつい最近福島原発の事故が起こって初めて反対運動に参加しているが、原発問題が日本社会の差別構造に根ざしている事実をしっかりとらえておれば、これほど出遅れることはなかったであろう。前衛ではなく全くの後衛でしかない。帝国主義の最も腐敗した産業である原発は日本各地の過疎の海辺集落・農山村を丸ごと犠牲にすることによって初めて建設されるのである。

帝国主義段階論は部落問題や農業問題・民族植民地問題だけではなくエネルギー・原発問題でも有効である。宇野経済学は、冷徹な経済学の顔をしているが、現代社会の多くの人類の抱えている難問を解決する学問的基礎を提供するヒューマニズムである。
それを学習せずに何の革命か。

今は一介の市民でしかない自分には運動をしている人を批判する資格はないが、老い先短い身として言うだけのことは言っておく。

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コメント

山本太郎、共産・生活・社民・緑の風・緑の党等の心ある人へ
2013.7.6
7・21参院選へ闘いが始まった。しかし自公、第2・第3・第4自民以外の野党は、政策が似通っていて大差なく、いずれも、古来の地球侵略支配者トカゲ座レプティリアン(4次元の全身鱗に覆われた爬虫類型ヒューマノイド)と彼らの変身体らから成るイルミナティとG20リーダーら、各国支配層による資本制金権奴隷支配体制の枠内で、僅かな改良主義政策を唱えているに過ぎない。与野党の党首と幹部らはレプティリアンの変身体だからだ。まさにtyrannical system=圧政/暴虐体制だ。遺憾なことである。
英国ではG8首脳会議の時に"Abolish Money!"(通貨を廃止せよ!)の横断幕を掲げて、ロンドンの勤労者らがデモを決行した。彼らは地球解放運動の旗手になった。
前を見よ。米ドル崩壊、世界金融恐慌、ドル・円・ユーロ・元・ウォン等の紙切れ化、99%人民の生存の脅威が近い。
米国では、ブログで暴露されているように、ロックフェラーが米東部沿岸沖で大地震・大津波を起して、原発爆発・諸都市の壊滅、ドル崩壊でFEMAの戒厳令発令によりネオナチ独裁政権の樹立を目指している。それに対抗してペンタゴン・トップの反戦将軍派がクーデターに決起する可能性がある。http://gold.ap.teacup.com/tatsmaki/96.html 
日本でも"We are the 99%"の生存の脅威が迫っている。日本人は目を覚ませ。
  山本太郎、共産・社民・生活、緑の風、緑の党等の心ある者は、”万事無償奉仕社会への移行!”戦略を掲げよ。"Abolish Money!"の先進的戦略目標を掲げて闘え!
  ☆ 万事無償奉仕社会を目指せとの 創造主らの天命を知れ

投稿: たつまき | 2013年7月10日 (水) 07時19分

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