原稿再開
News & Letters/298
しばらく、パソコンの不具合などで投稿することをやめていましたが、再開します。
現在リボルト社の責任者として、激務に耐えている所です。
朝は6時前に起床し、大小六つの薪の釜に火をつけ、飯、煮汁、湯、豆やジャガイモ、赤飯蒸しなどをやりながら、客室のシーツ等の洗濯を全部こなし、客室のメイクを手伝いフロント係を務め、その他一切の雑務を処理する。
夜寝るのは深夜12時過ぎとなる。24時間住み込みだ。私が寝るベッドは事務室の長椅子である。風呂どころかシャワーでさえ浴びる時間が滅多にない。
私はこの労働をしながらよく思うのは、死んだ母のことである。母は丹波篠山の旅館や信貴山の旅館などで住み込みで働き、田の稲が実る頃私ら子供のところに帰ってくる、そのような繰り返しで十年以上も過ごしてきた。
旅館の近くの谷川の水で山のような汚れものの洗濯をしていたという。昭和30年代だから当時は洗濯機もなかったであろう。谷川の水はいかに冷たかったか、察するに余りある。私は、これまで家でも全く従事してこなかった洗濯や炊事、掃除をしながら、今になって親の恩、女の人の苦労をしみじみと感じる。
わたしは、ここで新たな心で精神と肉体を鍛え、山のような汚れものをものともせず、生きていく。世の汚れものの洗濯もやはり清らかな水が必要だ。その水は自らの手が切れるほど冷たく清冽でなければならない。
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