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2011年6月14日 (火)

ヴォルテールの詩

News & Letters/251

1755年のポルトガルのリスボン大震災が如何にヨーロッパの思想界を揺るがしたかは、ヴォルテールの

       POEM ON THE LISBON DISASTER 

 という詩や、カンディードという物語に現れていて、とりわけ、「リスボン大震災の賦」とも訳される上の一編の詩には、ライプニッツら当時のヨーロッパ思想界やキリスト教神学への痛烈な批判を超えて、現在の原発楽天主義学者への激しい憤りをも感ずる。

東北の大震災、福島原発事故のあり様を目前にして、現代のインテリゲンチャを自任するすべての人々は、ヴォルテールのこの激しい詩を読むべきではないか。
  以下この詩の冒頭を引用する。
   
  Unhappy mortals !Dark and mourning earth !
  Afrighted gatharing of human kind!
  Eternal lingering of useless pain!
  Come, ye,philosophers,who cry,"All is well,"
  And comtemplate this ruin of a world.
  Behold these shreds and cinders of your race,
  This child and mother heaped in common wreck,
  These scattered limbs beneath the marble shafts -
  A hundred thousand whom the earth devours,
  Who, torn and bloody,palpitating yet,
  Entombed beneath their hospitable roofs,
  In racking torment end their stricken lives.
  To those expiring murmurs of distress,
  To that appalling spectacle of woe,
  Will ye reply:"you do but illustrate
  The iron laws that chain the will of God"?
  Say ye, o'ver that yet quivering mass of flesh:
  God is avenged:the wage of sin is death"?
  What crime,what sin,had those young hearts conceived
  That lie,bleeding and torn, on mother's breast?
  ・・・・・・・・・・・
      ・……
  テレビの前で福島原発の大事故にも動じず、大したことはないを連発する尊敬すべき学者先生方にこの詩をささげる。人民の奴僕にすぎない私にもこの詩の憤りが伝わってくる。

  人の苦しみや悲しみにこたえられない哲学や宗教に何の値打があるであろうか。
  人をたぶらかした原発信仰家の科学者達にこそ 

   God is avenged ,the wage of sin is death.

      でなければなるまい。
   

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コメント

一時期パフォーマンスのために原発再開に「慎重」姿勢を見せていた佐賀県知事古川康だが、九電の走狗の本性を発揮して早期再開に早くも転じる。それでも原発の地元でありかつ原発からの利益を受けない唐津市の住民もこぞって古川支持。これぞ衆愚の典型、佐賀県民の阿呆さは未来永劫に不滅であると断言する。

投稿: 摂政関白大アホ大臣 | 2011年6月19日 (日) 18時35分

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