反革命の嵐
News & Letters/240
平成23年4月24日の結果を見たであろう。
それは、反核町長澤山保太郎の完敗に終わった。
再選されることにさほど執着していなかったとはいえ、さすがに私もその大差に驚いた。
驚異(脅威)的な事だ。一言でいえば、反革命の嵐であり、町民による不幸への選択だった。澤山がやった数々の福祉事業や産業復興政策、そして財政改革がことごとく否定された。とりわけ、福祉事業は事実そのものによって、財政改革は不実(デマ)によって。
今回の選挙では、福祉事業例えば、米の配給は、ばらまきだ、とかタダほど怖いものはない、とかいう理由で事実そのものの意義が否定された。財政改革の結果である借金の大幅減少については、澤山はどっさり借金を作っている、積み立て金を使いつくした、という事実の逆のデマでもって打ち消された。
これらの事実の意義の否定やデマの流布を町民が支持し信じたのである。米の配給について、現在で2年目であるが、これを開始するという予算案の説明の時には、例えば野根の奥まったところにある名留川地区の集会では集会場いっぱいに詰めかけた住民(大半がお年寄り)たちが、町長ら幹部職員の前で総立ちになり歓呼の声と拍手で集会場が騒然となったのである。このような事業は今年一年で打ち切られるのかという不安の質問さえあったほどだ。
熱狂的に支持され感謝されてきた澤山の福祉事業政策がかくも見事に非難の材料にひっくり返るとはだれが予想出来ようか。新聞社など第三者がばらまきだというのはいいが、「ばらまき」を受けて喜んでいた当人たちが「ばらまき」だという話をし出したのである。
この反革命の構図はこうだ。
住民の大半を占める貧しいお年寄りが、心底から無料の福祉事業を拒否しているわけではありえない。
これを拒否したのは、まず、第1に澤山によって排除された利権組が中核となり、次にそれらと親しい旧来の元役場幹部職員(OB)、それに町や村の顔役たちであり、最後にそれらに雷同した町の上層部(生活に困らないという程度だが)の住民たちである。
そして、これらを動かした決定的な後押しが高知新聞である。
全地域でデマを飛ばし澤山の業績の意義の否定を大合唱したのだから、知識の乏しいお年寄りはたまらない。それに反する考えや行動を取ると村八分になりかねない。そうして地滑り的な反革命の傾斜が起こった。お年寄りたちや町民大衆にとって、借金が増えたのか減ったのか本当のことがどうしてわかるであろう。
借金が増えた、という地域ボスや役場OB達の真顔で話す言葉を否定できるであろうか。澤山が事実をもっていくらそれを説明しても、それは嘘だ、と言われればどうしようもない。澤山の支持者たちは、こういう情勢では表面に立つことができなかった。多くの住民たちは不幸への選択・福祉事業の廃止への結果に感謝し出したのである。
全世界、人類の全歴史を見ても、このような現象が起こったのは今回の私の選挙だけであろう。世界の各地で今(昔も)起こっている国民的反乱は、パンや自由を求めての反乱である。これまで、くれるというパンを投げ捨てるというために起こった反乱は皆無であろう。
強いて例をあげたなら、あるいはナチスや日本軍国主義の登場がそうであったかもしれない。大正デモクラシーやワイマール共和国の民主主義を否定した国民が戦争と耐乏生活を選択し大惨事に自ら向かったのである。それを後になり先になりして国民大衆を洗脳し先導したのも当時の新聞など報道機関であったことは言うまでもない。
国の原子力産業をめぐる嘘八百を報道機関がこれを支持し国民に安全神話を扇動してきたが、これが、ついに福島原発をもたらした。
この選挙の敗北の教訓は何か。
私は、町長という立場上町内に強固な党派的組織を作ることができなかった。
私は役場という権力に拠って事業をしてきたにすぎない。4年前も自生的な力で選挙をやったわけではなかった。
いくらいい事をしても、敵の党派に逆の宣伝材料に使われる。
ヨーロッパでも日本でも強固な革命党の建設なしには、国家社会の危機に勝利を得て救国の事業はなしえない。
ナチスやファシズムに対して多くのパルチザンが死んだ。私は何も殺されたわけではない。
私は、臥薪嘗胆し、何時の日か、捲土重来を期す。
WE SHALL OVERCOME SOMEDAY.
戦国時代尼子の山中鹿之助が月に向かって叫んだように、
我に七難八苦を与えたまえ。
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コメント
今までお疲れ様でした。
最後の最後まで言い訳をしているように感じました。新聞などの情報に流された訳ではなく、この大差の票数が町民の「意思」です。
選挙後の記事を書くのであれば、僅かながら貴方に投票した町民の方々へのお礼と、自身の力不足を詫びるのが先だと思います。
投稿: 松木 哲 | 2011年4月26日 (火) 17時40分