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2011年3月 7日 (月)

抗議文

News & Letters/224

通知書

冠省 当職らは、大阪弁護士会所属の弁護士ですが、東洋町長澤山保太郎氏(以下、「通知人」といいます。)より委任を受け、通知人の代理人として本書を呈します。

 貴紙本年2月19日付朝刊及び同月21日付朝刊においては、「海の駅東洋町」での商品品質表示問題について、以下の点につき事実と異なることが記載されておりますので、直ちに訂正等の適切な処置を求めます。

1.通知人の関与について

「海の駅東洋町」が仕入れて販売した落花生及び干し芋については、通知人がその仕入れにつき阿南市のフレッシュフーズ大島に同行したことは事実であるが、その店舗での仕入れについては一切関与していないと貴社の記者にはっきり言明したにもかかわらず、二つの記事では、東洋リ・ボルト社社長と同様に直接仕入れに関与した内容となっている。

通知人がはっきり覚えている関与の事実は、数回その店舗内に入り各種の品物を手に取るなどして店内を回った事実、その店の店員が荷造りをして台車で駐車場に運んできた段ボール箱等を車に載せるのを手伝った事実、そしてそれを搬送した事実のみであり、その仕入れた商品の中身については、品名も数量もまったく携わっておらず、また「海の駅東洋町」でのその商品の販売・品質表示についてもまったく関知していないが、これらの事実について正しく報道されていない。

2.故意の偽装であるという記載について

19日付朝刊では、落花生を箱で買ったかどうかについて、あたかも品質表示の偽装がなされたかのような記事内容であり、最初箱では買っていない、数時間後に一転して箱で買ったと言ったとしているが、そのような問答があったとは考えられない。

  東洋リ・ボルト社社長や販売員の話、また通知人が見聞した限りでは以下のとおりであり、その内容は本年2月18日の貴社の2名の記者の事情聴取の折に概ね説明した。

 そもそも、その店舗で買う落花生及び干し芋が車に載せられるときには、全て何らかの箱に詰められていた。全て箱で買ったということになる。社長の感覚ではレジを通過するときまでは袋であったから、袋で買ったと言ったものだということである。

また、落花生も干し芋も奥の壁の高い棚から買ったもので、そこには値札も何も貼っていなかったものだったという。ばら売りのコーナーで最初に一度だけ落花生を購入したことがあったかもしれないが、それは展示してあった落花生を全部買いしたもので、それには値札に値段と品名以外には何の表示もなかったとのことである。
レジを通過する落花生等の袋には産地表示どころか何の表示もなかったということであり、おそらく今も同じであろう。

本年2月12日の最後の仕入れでは、落花生の梱包はレジを通過していなかったという。直接倉庫から台車で運ばれ、駐車場の車に他の商品と一緒に店長が載せたもので、社長は全く気が付かなかったという。

その最後の梱包された落花生は、搬送後、東洋リ・ボルト社の倉庫に暗がりの中で社長が入れたというものであるが、翌朝以後仕分けをした「海の駅東洋町」の販売員も気が付かず、開封されず、無論販売もされず、外部から指摘があるまで東洋リ・ボルト社の倉庫にそのまま放置されていたというものである。社長及び販売員の話では、その商店から購入した商品はすべて箱に詰められてあったが、その大半は外国産物の箱であり、中身と箱の文字や模様とは一致していなかったこと、その問題の最後に仕入れた梱包されたダンボールに書かれてあった「山東・・・」の表示では落花生の文字はなく、中国語が読めない者にはそれとは気が付かないし、単に今までどおり外国産物の箱に何かが入れられているとしか分からなかったであろう、とのことである。

その輸入品と思われるものにもフレッシュフード大島の品質表示のラベルも何も貼っておらず、フレッシュフード大島からのレシートや納品書と思われる「明細書」にも産地について何の表示もなかったから気が付かなかったということである。

JAS法では、加工品の販売商品には包装の一つ一つに品質表示が必要であると規定されており、輸入品の納品書等には原産国名の表示が義務付けられている。
東洋リ・ボルト社は、フレッシュフーズ大島で仕入れすると同時に他の店で菓子雑貨類の仕入れをしてきたが、その中にはピーナッツなどの中国産物も入っていた。搬送後そのまま倉庫に入れ、「海の駅東洋町」などの販売員は、それを仕分けし表示して販売してきた。中国産であるからといって特別隠し立てをするという事実はなく、知り得る限りの情報を元にラベルを作成し表示してきたものである。

3.公用車中の落花生の写真について

本年1月19日の朝刊の写真は、通知人が二人の記者に公開したものであり、何ら隠匿しようとした証拠写真でない。然るに、貴紙では、偽装の認識を否定したが、わずか数時間後に「大きく変転し」などと偽装の事実があったかのように報道されている。
通知人が記者の事情聴取に臨席した後、その梱包した落花生等を見せたのはわずか数十分後である。通知人は、事情聴取直後に倉庫と海の駅店舗の商品の点検・確認行為をしており、それはせいぜいそれぞれ10分足らずである。落花生の梱包ダンボール1個とビニール袋1つ、それに海の駅の干し芋の残り小袋30個ほど(すでに販売棚から撤収されて事務所においてあったもの)を回収した。

通知人は最初に倉庫の落花生を発見し、暗いので外に出して調べ、それを公用車に回収し、その次にその公用車で海の駅に行って干し芋を回収して再び記者の事情聴取を受けた温浴施設の前に戻って駐車したものである。まもなくそこへ二人の記者が再び現れたので、通知人がその公用車の後部荷台を開けて記者に見せ、「写真を撮ってもいいです」と言って写真も撮らせものである。

その際、後部座席に回収していた干し芋も見せ、その干し芋の小袋1個を記者に渡し、それも写真を撮ってもらったものである。それは偽装工作ではなく、町長としての事実の確認行為と開示行為であった。

4.品質表示の実際

通知人が中国産物を購入して搬送してきたとしても(実際に中国産の他のピーナッツや乾物類を一緒に購入したものを搬送してきている)、それ自体何の問題もない。問題は、それを国産として自ら表示し販売またはそのように販売するように誰かに指示したということが立証されなければ、偽装したということにはならない。

海の駅の東洋リ・ボルト社員の担当者によると、新聞社からは何の取材も受けていないという。その販売担当者は、落花生が入荷される度に袋を開封し、小袋に分け、品質表示のラベルを貼って販売してきた。最初に産地表示をどうするかというときに、購入してきた社長に相談したところ、「社長から徳島で買ってきましたと言ってレシートを渡されたので、徳島県産と表示した」と言っている。その間品質表示までに通知人が関与した事実はない。

通知人が故意の偽装に関与したかのような記事は名誉に関することであり、直ちに名誉回復措置を講じて頂くようご通知申し上げます。また、本件記事は中国産物を購入したこと自体が罪であるという誤解を抱かせる記事であります。

その何よりの証拠は、本年1月19日の記事に、関係者の話としてその落花生が「薬臭い・・」という苦情があったと報道していることです。そのような発言は「関係者」の誰からも「県外の男性」からも出ておらず、実際その中国産の落花生は品質上問題があるというものではありませんでした。

貴社の記者は根拠のない虚偽の事実を付加して報道したと考えられます。それは、中国産落花生に対する偏見を煽り、その中国産物の購入自体を罪あるものとする悪意からの作為(でっち上げ)であると考えざるを得ません。

中国産物を購入したという行為だけでは偽装販売とは到底言えず、薬物混入の中国産物購入・販売ということにしたと考えられます。しかし、薬物混入ということになると事態はただ事ではありません。残留農薬が検知されたというような段階を超えた何か犯罪・事件性を帯び、それは国民の生命に直結する事件となります。

国民全体の問題ともなる薬物混入を感じさせる記事について、貴社は、その取材の根拠と意図を明らかにすべきであります。また、仮に中国物産購入に通知人が加担したという事実があったとしても、そこから産地について偽装してこれを販売したという記事内容にどのように結びつくのか釈明をする義務があります。東洋リ・ボルト社長からの事情聴取の内容は、通知人が商品搬入後何の関わりもなかったということは明らかです。

 つきましては、東洋リ・ボルト社長の陳述と相違するようなラベル貼り及び販売(偽装販売)についていかなる取材をしたのか、中国産物を購入したということだけで責められるのかということについて、本書面到達の日から2週間以内に回答を寄せられたく存じます。

 なお、貴社が上記期間内に当職まで何らのご連絡をされなかった場合、通知人において、直ちに法的手続きを取る準備が調っていることを、念のため申し添えておきます。
また、本件に関しましては、上述のとおり、既に当職らが通知人の代理人として選任されておりますので、以後、通知人ご本人に対しては直接間接を問わず、一切のご連絡をお控えいただき、当職らにご連絡していただきたく存じます。

不一

平成23年3月7日
〒530-0047
大阪市北区西天満3-8-13 大阪司法ビル301号
樺島法律事務所
 電話 06-6365-1847
 FAX 06-6365-1822
東洋町長澤山保太郎氏代理人 
弁護士 樺島 正法
弁護士 佐竹 明

〒780-0870
高知県高知市本町3丁目2番15号
株式会社高知新聞社 御中

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