津波
News & Letters/225
三陸沖でついに巨大地震と巨大津波が起こった。
被害は甚大であり深刻だ。
私は、数年前から吉村某のドキュメント三陸沖の津波の小冊子(文庫本)を役場で勉強してきた。
私はこのドキュメントを読んで戦慄した。これ以上にいい津波の資料はない、と思ったので職員に配布した。
昇進試験にもこのドキュメントを資料として使った。そして、津波避難用の高台の建設に力を注いできた
。
いま、テレビではあるが目の当たりにその三陸沖の津波の脅威を見ている。
海に面した東洋町内の甲浦と白浜と生見と野根の海岸に鉄骨の避難高台の建設を急いできた。
すでに二つが完了し、あと二つも入札を間近に控えている。もっと作らねばと思っている。
私は海岸部の集落にはすべて10メートル以上の避難高台を建設するべきだと思う。
広大な0メートル地帯を持つ高知市などは数百ヶ所にそれを建設しないと、津波での溺死者がいかだを組んだように浸水に浮かぶということにもなりかねないだろう。
スリーマイル島
福島の原発が危ない。冷却装置が稼動しない。放射能が放出されている。燃料棒が損傷していることは明らかだ。
津波や沖合いの地震は大きいとはいえ、陸上での揺らぎ具合は想定内の数値だ。
実質上スリーマイル島事件が起こっているし、少なくともそれに発展する可能性が大である。
地震のたびに、地震の打撃だけでも大変なものであるのに、その上にその地震を上回る巨大な放射能被害が迫ってくる。
三志士像
県からアンケートが来た。何かというと、桂浜に坂本竜馬と一緒に中岡慎太郎と武市半平太の像を建てるのはどうおもいますかということだ。私は大変結構な企画だと答えた。それに反対する人の気が知れないし、そんなことでいちいち私らにアンケートをとるという人の気も知れない。よほど暇なんだなあというのが私の感想である。三志士像を建設するというのは一つの立派な企画であり、けちをつける理由はない。歴史に根ざした観光振興は結構なことだ。銭があれば。
そんなことより、人はもっと大事なことがあるのではないか。
今回の津波の映像を見てみよ。数万人の市町村の街中に、数メートルの堤防があるだけで、避難する高台はほとんどない。
低い木造の家屋は全部なぎ倒されていた。わずかに残る役場や病院だけが残っていた。
政治や行政は、災害対策をもっと政争の課題とすべきだし、マスコミも、災害対策とその実績をもっと報道の焦点に取り上げるべきであろう。坂本竜馬らの三志士像問題などをでかでかと一面記事にするのではなくて、財政力の極少の東洋町が次々に建てている避難高台を見上げてみてはどうか。
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コメント
東日本大震災での二次被害の津波の大きさを東京電力は想定を超える津波にした件で三次被害で多くの被災者を出している。 更に四次被害として全国で義援金詐欺等が報道されている中、福島第一原子力発電所の土壌から放射性物質のプルトニウムが検出。 東京電力は殺人電力だ。 都知事選も自粛ムードの中、おもしろ写真・おもしろ画像を貼り「頑張れ東北!頑張ろう日本!」とエールを贈る記事にしました。恐縮ですが遊びに来て下さったら感謝です。
投稿: 智太郎 | 2011年3月30日 (水) 10時07分