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2011年3月

2011年3月28日 (月)

黙示録的なこと

News & Letters/231

THE JAPAN TIMES によれば、ドイツの首相 ANGELA MERKEL さんが福島原発事故を

   a catastrophe of apocalyptic dimensions

 と言ったそうだ。そのとおりだ。

 もはや、福島第1原発の事故だけで少なくとも日本列島では終末論的な様相を帯びている。

 4発の破損した原子炉を制御できるだろうか。ほとんど不可能であろう。

3月11日から現在まで半月間で、すでにチェルノブイリ級の放射能の拡散があり、しかもおそらくこれは、ほんの序曲に過ぎないであろう。日本や周辺国ー世界は、長期にわたってこの放射能の噴煙を上げ続ける毀損した福島原発の原子炉を抱えながら(共存しながら)暮らしていかねばならないであろう。

何という運命だ。警告を発していた内外の科学者もその警告がそのまま現出したことに驚いているであろう。このような事態は避けるであろうと思って警告してきたのである。
東京電力やそれを支えてきた国(最初に原発を導入した中曽根元首相から管直人ら政治家、官僚)、原発を誘致してきた知事や市町村長、そして地方議会、そしてそれを推奨してきた学者先生、最後にマスコミの責任が問われる。

だまされたなどということは言わせない。いまだに政府はもとより学者先生やマスコミらは、直ちに害がないとかその失敗の弁護に余念がない。赤旗や英字新聞以外は第3号機のプルサーマルについてプの字も言わない。猛毒のプルトニウムが放出されていることを国民に隠している。それもこれも全てが終末論的な姿だ。

簡単に石棺で覆うこともできないだろう。もはや我々の運命は、放射能の噴煙を上げる活火山(福島第1原発)をもって生活しなければならず、放射能に免疫性の身体を作ることができない以上、絶えずその脅威と病変に悩まされながら生きていかねばならないであろう。無限の英雄的な作業員の奮闘が今後も要求されるであろう。それもいつまでも続くまい。

これが我々の新しい運命である。ドイツ気象台の放射能拡散予想ではやがて、西日本にも福島原発の放射能の雲がかかってくるでしょう。暗雲は私たちの運命を覆う。

ドイツの首相の言葉を私はそう受け取った。そうでない昔の(3月11日以前の)運命を 今に返すよしもがな だ。
   
 しずやしず 賎のおだまき 繰り返し、昔を今に 返すよしもがな (静香御前)

           呼びかけ

福島の方、否、東北、関東の方々はどうか東洋町に移住してきてください。
震災と原発放射能に苦しんでいる方は、東洋町で一時的でも永久的でも移住してください。

どのくらい受け入れることができるかわかりません。東洋町が人でパンクするぐらいになっても何とかするつもりです。

当面、数十戸程度ですが、宿舎と食料と衣類とは、無料で提供するつもりです。
特に子供を抱えたお母さんたちは、一刻も早く東洋町に避難してください。

  東洋町は核を拒否し、福祉の町を建設中です。

         連絡先 0887ー29-3111

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2011年3月24日 (木)

原発がどんなものか知ってほしい

News & Letters/230

松田さんは私と同年代で反戦運動や学園闘争を戦ってきた同士です。
昨年、京都で立命の学生運動の同士が集まったときもお会いしています。
原子力発電について、大変重要で貴重な情報をいただきました。

沢山保太郎町長へ

立命館の新聞社OBで、松田武夫と申します。
高知に在住する竹内兄から依頼されましたが、パソコンの不具合もあって送れていませんでした。

その後パソコンは復帰しましたが、
知人や友人(福島や仙台)の安否情報や義援活動の準備情報の収集でバタついていました。

日立の元社員だった平井憲夫さん(原発建設の現場監督)の
『原発がどんなものか知って欲しい』(全文)が、下記のHPアドレスで検索できます。

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

 全国の皆さん 平井憲夫さんのホームページを読み込んでください。懇切丁寧に原発労働現場や管理のあり方について、詳細に具体的に述べられています。

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想定外のこと

News & Letters/229

「想定外」のことが起こった。自然災害と人災とで日本全土が破滅的な打撃を受けている。

他に何もする気がしない。他に何も考えることができない。亡国の危機に立って、私も、外国人も含む日本列島の民族は周章狼狽の状態だ。福島原発のシナリオは、民族滅亡のシナリオと重なってくる。

何かの記事で次のような文章を読んだ。

1945年に多分日本に投下された原爆のことについて、EINSTEIN(アインシュタイン)が言ったという。

Everything in the world has changed except the way we think about it.

世の中ではさまざまな現象が起こる。しかしその起こり方は常に我々の想定外の仕方で起こる。

一人として同じ人間がこの世に生まれないと同様に、地震も原発事故も常に想定外の形で起こっている。

多くの科学者や市民が「想定」していたことを押しのけて自分勝手な安全枠、安全神話で自縛して、最も恐ろしいことを企て実行していた。その無謀を多くの御用学者らが援護してきた。曲学阿世の徒輩が人類史に終止符をうとうとしているのである。

私たちは、これらの戦犯たちを野放しにしてきた。
マスコミもそうだ。

東京新聞は私が知っている限り、紙面2頁を使って原発の脅威の特集を2度した。

それに比べわが高知新聞は、この数年繰り返し繰り返し紙面1頁を使ってNUMOの核廃棄物施設の安全宣伝をしてきた。
死の施設、亡国の施設を宣伝して、巨額の広告料を稼いでいると思われる。

そのつけがまともに来た。日本人は史上初めて広島長崎に原爆を受け、今また、地上最大規模の原発事故に見舞われている。原発はいまや世界大戦を超える人災であることがはっきりしてきた。

 福島原発のような悲劇を繰り返さなければ、その恐ろしさが分からないでは、日本人は現代文明の一員とはいえない。憲法で言う世界の人から尊敬を勝ちうる民族ではありえない。

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2011年3月19日 (土)

福島原発

News & Letters/228

福島原発がのた打ち回っている。

この大事故ではすでにチェルノブイリ段階の様相を示し、さらに人類が経験したことのない災害の領域に入ろうとしている。
英雄的な作業員の戦いに対して期待することと、事態の合理的な判断とは別物である。

東日本の国民には、もはやこれまでの故郷はなくなったのである。2011年3月11日を境にして昨日の日本と今日の日本はまったく違ってしまった。日本列島の半分が麻痺し、人々の慟哭と恐怖に震えている。

このような事態になることは「想定外」であっただろうか。原発に警鐘を鳴らしてきた数多くの学者や市民が存在していた。
彼らは、地震や津波によって原発が破壊されることを確信し、その故に原発推進の前にさまざまな反対運動をしてきた。

原発推進派は事故の発生による原発の崩壊をすべて「想定外」に押しやり続けてきたのである。
小さな自己満足的な安全想定の内部に国民をだまして囲い込み、そのために途方もない規模の事故と被災に対して国民を無防備にしてきた。今日の悲劇はその結果である。

津波は巨大な蛇の大群である。いかに高い防波堤があってもその行列が次々と這い上がって乗り越えて、人里を襲撃する。

30メートル以上の高所にも這い上がってきている。

津波をせき止めることは人間業では不可能事だ。津波に対しては逃げる以外にない。高台に避難するか、あらかじめ高台に家やプラントを作るしかない。浜岡や玄海原発、伊方原発など日本の原発は津波の襲来に耐えられるであろうか。
1個の原発も津波の震災には無防備ではないか。

しかし、今回の福島原発の重大事故については疑問がある。

1、冷却装置不能の事故は津波被害か地震被害か

2、制御棒は本当に正しく挿入されたのか。

3、そもそも地震が起こってから原発を止めても燃料棒の冷却ができるのか。
 ・・・・・・ いろいろな疑問がわいてくる。

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2011年3月17日 (木)

東北大津波福島原発について町長声明

News & Letters/227

東北大地震・大津波及び福島原発事故について
東洋町・町長声明
                   平成23年3月17日

本年3月11日、東北三陸沖でマグニチュード9・0という超巨大地震が発生し、それに伴って岩手県、宮城県、福島県を中心に巨大な津波が押し寄せ、数万人の人命を奪い多くの財産を押しつぶしました。おびただしい犠牲者に深い哀悼の意を表します。
地震の巣である日本列島に安政大地震など幕末に起こった大地の鳴動から1世紀を経て再び震災の動乱が我々を襲ってきています。

大地震・大津波に加えて福島第1原発では震災の影響で原子炉の冷却装置が麻痺し、次々と爆発が起こり、大量の放射能が放出されています。放射能は震災被災地を覆いこみ、さらに東日本全域に拡散しています。

今日本列島は巨大な自然災害と人災とに見舞われ、被災者や国民の慟哭と恐怖におののいています。繰り返される巨大地震と津波に対して、我々は果たして十分これに対応してきたか厳しく反省しなければなりません。今回の東北大地震と明治29年の三陸大津波を比べてもその甚大な被害状況は変わっていないし、今回には恐るべき放射能汚染の人為的災害が付け加わっているのであります。

福島原発から噴出する放射能は、「直ちに」健康や人命にかかわる高線量のものだけではありません、日本全域に広範拡散している低線量の放射能こそもっとも恐るべきであり、農産物や海産物に吸収されて我々の体内に蓄積され、現世代のみならず子々孫々にまで病弊を拡大し続けるのであります。それはレントゲンなど瞬間的な被曝などとは比較にならない深刻な持続的な内部被曝であり免疫不全やさまざまな病変を人類にもたらし続けるものであります。

我々は、繰り返される巨大な自然災害に対して被害を最小限に抑制し、生き残るための社会的バルネラビリティ(VULNERABILITY)を克服する力を増大させると同時に、科学の力を過信し自然をコントロールしつくそうという傲慢な考えを捨てて、かつての日本人が営んできた自然に順応した生活スタイルをよみがえらせる必要があると考えます。そういう意味で、今回の悲惨な災害とおびただしい犠牲を教訓として、新しい人間の歴史をこの日本列島で開始していかねばならないと思います。

その観点から、私は次のことについて全国民に訴えます。

1、地震列島である日本において建設された全ての原子力発電所の即時廃止。

2、とりわけ玄海原発などでのプルサーマル発電を直ちにやめること。

3、また、震源地の真上にある浜松原発、伊方原発等の即時廃止。

4、これまで原発安全説を唱えてきた全ての政治家、学者先生らの公職追放。

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2011年3月14日 (月)

原子力産業への弔鐘

News & Letters/226

東北大震災・津波は日本の歴史上最大規模の災害になっています。
毎日胸がつまり仕事も手につきません。
そして、数万に上る犠牲者というこの未曾有の自然災害の上に原発という人災が重なっています。

次々と爆発する原発の姿は、虚偽の上に虚偽を重ねてきた電力会社、政府、学者先生のこれまでの駄法螺の山を吹き飛ばしました。だが、東北の人々の苦難の道はよりいっそう暗澹としてきました。

慟哭の地上の上の東北の空を放射能汚染が広がっている。
家を失い、家族を失い、食料もない、水もない、衣類もなく灯火もない。そして、息をすることさえもできないのか。

原発を誘致して、津波を防ぐ鉄骨高台の一つも建てる事もできなかったのか。
地域の人にはただ大きな災厄(死の灰)だけがもたらされただけではないか。
やがて、放射能の猛威が襲ってくるであろう。原子力産業を推進してきた人々の罪は万死に値する。

全国の原発を直ちにストップすべきだ。原子力産業に注いでいた資金をエコエネルギーの開発費に回すべきだ。

原発だけではない。原発のサイトに積み上げられている使用済み核燃料(今回の事件でこれの冷却はどうなっているのか?)
の転用禁止措置、その安全管理の処方箋を直ちに作るべきだ。
いずれにしても爆発というもっとも非理性的な形であるが、原子力産業に終焉のときがやってきたことは間違いない。

どんなことがあってもこれをやめなければならない。

誰がために鐘がなる。

この弔いの鐘は、資本の増殖のためには原子力産業というような地球上の生物さえも犠牲にすることをいとわないという資本主義経済体制の弔鐘でもある。

われわれは、この痛ましいおびただしい犠牲を伴った悲劇を、根底からヒューマニズム=自然主義という若きカールマルクスの掲げた思想的原点に根ざした、新しい人類史を切り開く契機としなければならない。

新しい文明史の転換点としてこの惨事を位置づけなければ、犠牲者たちに申し訳が立つまい。

東洋町は核を拒否し、そして1基3000万円クラスの避難高台を次々と構築している。

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2011年3月12日 (土)

津波

News & Letters/225

三陸沖でついに巨大地震と巨大津波が起こった。
被害は甚大であり深刻だ。

私は、数年前から吉村某のドキュメント三陸沖の津波の小冊子(文庫本)を役場で勉強してきた。

私はこのドキュメントを読んで戦慄した。これ以上にいい津波の資料はない、と思ったので職員に配布した。
昇進試験にもこのドキュメントを資料として使った。そして、津波避難用の高台の建設に力を注いできた

いま、テレビではあるが目の当たりにその三陸沖の津波の脅威を見ている。
海に面した東洋町内の甲浦と白浜と生見と野根の海岸に鉄骨の避難高台の建設を急いできた。

すでに二つが完了し、あと二つも入札を間近に控えている。もっと作らねばと思っている。

私は海岸部の集落にはすべて10メートル以上の避難高台を建設するべきだと思う。
広大な0メートル地帯を持つ高知市などは数百ヶ所にそれを建設しないと、津波での溺死者がいかだを組んだように浸水に浮かぶということにもなりかねないだろう。
     
   スリーマイル島

福島の原発が危ない。冷却装置が稼動しない。放射能が放出されている。燃料棒が損傷していることは明らかだ。
津波や沖合いの地震は大きいとはいえ、陸上での揺らぎ具合は想定内の数値だ。

実質上スリーマイル島事件が起こっているし、少なくともそれに発展する可能性が大である。
地震のたびに、地震の打撃だけでも大変なものであるのに、その上にその地震を上回る巨大な放射能被害が迫ってくる。
    
    三志士像

県からアンケートが来た。何かというと、桂浜に坂本竜馬と一緒に中岡慎太郎と武市半平太の像を建てるのはどうおもいますかということだ。私は大変結構な企画だと答えた。それに反対する人の気が知れないし、そんなことでいちいち私らにアンケートをとるという人の気も知れない。よほど暇なんだなあというのが私の感想である。三志士像を建設するというのは一つの立派な企画であり、けちをつける理由はない。歴史に根ざした観光振興は結構なことだ。銭があれば。

そんなことより、人はもっと大事なことがあるのではないか。
今回の津波の映像を見てみよ。数万人の市町村の街中に、数メートルの堤防があるだけで、避難する高台はほとんどない。
低い木造の家屋は全部なぎ倒されていた。わずかに残る役場や病院だけが残っていた。

政治や行政は、災害対策をもっと政争の課題とすべきだし、マスコミも、災害対策とその実績をもっと報道の焦点に取り上げるべきであろう。坂本竜馬らの三志士像問題などをでかでかと一面記事にするのではなくて、財政力の極少の東洋町が次々に建てている避難高台を見上げてみてはどうか。

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2011年3月 7日 (月)

抗議文

News & Letters/224

通知書

冠省 当職らは、大阪弁護士会所属の弁護士ですが、東洋町長澤山保太郎氏(以下、「通知人」といいます。)より委任を受け、通知人の代理人として本書を呈します。

 貴紙本年2月19日付朝刊及び同月21日付朝刊においては、「海の駅東洋町」での商品品質表示問題について、以下の点につき事実と異なることが記載されておりますので、直ちに訂正等の適切な処置を求めます。

1.通知人の関与について

「海の駅東洋町」が仕入れて販売した落花生及び干し芋については、通知人がその仕入れにつき阿南市のフレッシュフーズ大島に同行したことは事実であるが、その店舗での仕入れについては一切関与していないと貴社の記者にはっきり言明したにもかかわらず、二つの記事では、東洋リ・ボルト社社長と同様に直接仕入れに関与した内容となっている。

通知人がはっきり覚えている関与の事実は、数回その店舗内に入り各種の品物を手に取るなどして店内を回った事実、その店の店員が荷造りをして台車で駐車場に運んできた段ボール箱等を車に載せるのを手伝った事実、そしてそれを搬送した事実のみであり、その仕入れた商品の中身については、品名も数量もまったく携わっておらず、また「海の駅東洋町」でのその商品の販売・品質表示についてもまったく関知していないが、これらの事実について正しく報道されていない。

2.故意の偽装であるという記載について

19日付朝刊では、落花生を箱で買ったかどうかについて、あたかも品質表示の偽装がなされたかのような記事内容であり、最初箱では買っていない、数時間後に一転して箱で買ったと言ったとしているが、そのような問答があったとは考えられない。

  東洋リ・ボルト社社長や販売員の話、また通知人が見聞した限りでは以下のとおりであり、その内容は本年2月18日の貴社の2名の記者の事情聴取の折に概ね説明した。

 そもそも、その店舗で買う落花生及び干し芋が車に載せられるときには、全て何らかの箱に詰められていた。全て箱で買ったということになる。社長の感覚ではレジを通過するときまでは袋であったから、袋で買ったと言ったものだということである。

また、落花生も干し芋も奥の壁の高い棚から買ったもので、そこには値札も何も貼っていなかったものだったという。ばら売りのコーナーで最初に一度だけ落花生を購入したことがあったかもしれないが、それは展示してあった落花生を全部買いしたもので、それには値札に値段と品名以外には何の表示もなかったとのことである。
レジを通過する落花生等の袋には産地表示どころか何の表示もなかったということであり、おそらく今も同じであろう。

本年2月12日の最後の仕入れでは、落花生の梱包はレジを通過していなかったという。直接倉庫から台車で運ばれ、駐車場の車に他の商品と一緒に店長が載せたもので、社長は全く気が付かなかったという。

その最後の梱包された落花生は、搬送後、東洋リ・ボルト社の倉庫に暗がりの中で社長が入れたというものであるが、翌朝以後仕分けをした「海の駅東洋町」の販売員も気が付かず、開封されず、無論販売もされず、外部から指摘があるまで東洋リ・ボルト社の倉庫にそのまま放置されていたというものである。社長及び販売員の話では、その商店から購入した商品はすべて箱に詰められてあったが、その大半は外国産物の箱であり、中身と箱の文字や模様とは一致していなかったこと、その問題の最後に仕入れた梱包されたダンボールに書かれてあった「山東・・・」の表示では落花生の文字はなく、中国語が読めない者にはそれとは気が付かないし、単に今までどおり外国産物の箱に何かが入れられているとしか分からなかったであろう、とのことである。

その輸入品と思われるものにもフレッシュフード大島の品質表示のラベルも何も貼っておらず、フレッシュフード大島からのレシートや納品書と思われる「明細書」にも産地について何の表示もなかったから気が付かなかったということである。

JAS法では、加工品の販売商品には包装の一つ一つに品質表示が必要であると規定されており、輸入品の納品書等には原産国名の表示が義務付けられている。
東洋リ・ボルト社は、フレッシュフーズ大島で仕入れすると同時に他の店で菓子雑貨類の仕入れをしてきたが、その中にはピーナッツなどの中国産物も入っていた。搬送後そのまま倉庫に入れ、「海の駅東洋町」などの販売員は、それを仕分けし表示して販売してきた。中国産であるからといって特別隠し立てをするという事実はなく、知り得る限りの情報を元にラベルを作成し表示してきたものである。

3.公用車中の落花生の写真について

本年1月19日の朝刊の写真は、通知人が二人の記者に公開したものであり、何ら隠匿しようとした証拠写真でない。然るに、貴紙では、偽装の認識を否定したが、わずか数時間後に「大きく変転し」などと偽装の事実があったかのように報道されている。
通知人が記者の事情聴取に臨席した後、その梱包した落花生等を見せたのはわずか数十分後である。通知人は、事情聴取直後に倉庫と海の駅店舗の商品の点検・確認行為をしており、それはせいぜいそれぞれ10分足らずである。落花生の梱包ダンボール1個とビニール袋1つ、それに海の駅の干し芋の残り小袋30個ほど(すでに販売棚から撤収されて事務所においてあったもの)を回収した。

通知人は最初に倉庫の落花生を発見し、暗いので外に出して調べ、それを公用車に回収し、その次にその公用車で海の駅に行って干し芋を回収して再び記者の事情聴取を受けた温浴施設の前に戻って駐車したものである。まもなくそこへ二人の記者が再び現れたので、通知人がその公用車の後部荷台を開けて記者に見せ、「写真を撮ってもいいです」と言って写真も撮らせものである。

その際、後部座席に回収していた干し芋も見せ、その干し芋の小袋1個を記者に渡し、それも写真を撮ってもらったものである。それは偽装工作ではなく、町長としての事実の確認行為と開示行為であった。

4.品質表示の実際

通知人が中国産物を購入して搬送してきたとしても(実際に中国産の他のピーナッツや乾物類を一緒に購入したものを搬送してきている)、それ自体何の問題もない。問題は、それを国産として自ら表示し販売またはそのように販売するように誰かに指示したということが立証されなければ、偽装したということにはならない。

海の駅の東洋リ・ボルト社員の担当者によると、新聞社からは何の取材も受けていないという。その販売担当者は、落花生が入荷される度に袋を開封し、小袋に分け、品質表示のラベルを貼って販売してきた。最初に産地表示をどうするかというときに、購入してきた社長に相談したところ、「社長から徳島で買ってきましたと言ってレシートを渡されたので、徳島県産と表示した」と言っている。その間品質表示までに通知人が関与した事実はない。

通知人が故意の偽装に関与したかのような記事は名誉に関することであり、直ちに名誉回復措置を講じて頂くようご通知申し上げます。また、本件記事は中国産物を購入したこと自体が罪であるという誤解を抱かせる記事であります。

その何よりの証拠は、本年1月19日の記事に、関係者の話としてその落花生が「薬臭い・・」という苦情があったと報道していることです。そのような発言は「関係者」の誰からも「県外の男性」からも出ておらず、実際その中国産の落花生は品質上問題があるというものではありませんでした。

貴社の記者は根拠のない虚偽の事実を付加して報道したと考えられます。それは、中国産落花生に対する偏見を煽り、その中国産物の購入自体を罪あるものとする悪意からの作為(でっち上げ)であると考えざるを得ません。

中国産物を購入したという行為だけでは偽装販売とは到底言えず、薬物混入の中国産物購入・販売ということにしたと考えられます。しかし、薬物混入ということになると事態はただ事ではありません。残留農薬が検知されたというような段階を超えた何か犯罪・事件性を帯び、それは国民の生命に直結する事件となります。

国民全体の問題ともなる薬物混入を感じさせる記事について、貴社は、その取材の根拠と意図を明らかにすべきであります。また、仮に中国物産購入に通知人が加担したという事実があったとしても、そこから産地について偽装してこれを販売したという記事内容にどのように結びつくのか釈明をする義務があります。東洋リ・ボルト社長からの事情聴取の内容は、通知人が商品搬入後何の関わりもなかったということは明らかです。

 つきましては、東洋リ・ボルト社長の陳述と相違するようなラベル貼り及び販売(偽装販売)についていかなる取材をしたのか、中国産物を購入したということだけで責められるのかということについて、本書面到達の日から2週間以内に回答を寄せられたく存じます。

 なお、貴社が上記期間内に当職まで何らのご連絡をされなかった場合、通知人において、直ちに法的手続きを取る準備が調っていることを、念のため申し添えておきます。
また、本件に関しましては、上述のとおり、既に当職らが通知人の代理人として選任されておりますので、以後、通知人ご本人に対しては直接間接を問わず、一切のご連絡をお控えいただき、当職らにご連絡していただきたく存じます。

不一

平成23年3月7日
〒530-0047
大阪市北区西天満3-8-13 大阪司法ビル301号
樺島法律事務所
 電話 06-6365-1847
 FAX 06-6365-1822
東洋町長澤山保太郎氏代理人 
弁護士 樺島 正法
弁護士 佐竹 明

〒780-0870
高知県高知市本町3丁目2番15号
株式会社高知新聞社 御中

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