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2011年2月21日 (月)

謝罪

News & Letters/216

海の駅東洋町が中国産の落花生を徳島産と表示していた、と高知新聞に報じられました。

この点について、お詫びと、今まで分かっている限りの事実経過を発表しておきます。

また、高知新聞の独断的記事について是正のお願いをいたします。

私の監督下にある「海の駅」が商品(落花生)の産地を正確に表示せず、大きな誤解を生じさせたことについて消費者や関係者に深くお詫びをいたします。しかも、この仕入れは直接的には私がしたものではないが、私が同行しておったことは事実であり、
事件を事前にとめることができなかった点について不覚でありました。

このことについては一言の弁解もありません。消費者の皆さんはもとより中国や、徳島の皆さんに深くお詫びを申し上げます。

事実経過

1、私は、東洋町の第三セクターリ・ボルト社長の要請で、休日の折に商品の買出しに自分の車を出し、社長を徳島の阿南市、高知市などに乗せて行き、仕入れた荷物を東洋町に搬送してきました。
 私が運転して行くというのは、リボルト社は、普段でも人手が足らず、土日や祝祭日はいそがしいのでフル出勤をしますので、ウイークデイでも買出しに人を配せない、また、搬送用の車がない、などの理由で結局私が自分の車を出すということになってきたわけです。主に生鮮食料品を買い、それに菓子類とこまごまとした日常雑貨類を買うのが常でありました。

私は、役場への出勤前や退出後は町の第三セクターのリボルト社の雑用をやっています。
町長が買出しまでやっているのか、という人もいますが、小さい町の町長は、薪割りや釜焚きから便所掃除までなんでもやらねばなりません。いつも炭や泥だらけです。

2、問題の落花生は阿南市のフレッシュ大島という青果商で購入したものです。

 ここでは、落花生は無表示で、ラベルもない子袋に入れて2~300グラムで150円前後で売られていました。

これは、私も買いに行く度に一度はその店に入り勉強のため商品を一つ一つ見て回りますので、無表示であったことははっきり断言できます。他の商品では大体産地が示されていたと思いますが、無表示のものもいくつかありました。
その店は売り場が10坪ほどの小さいものでした。一巡するのに数分もかかりません。

普通のお客さんは3巡しても5分~10分で終わるでしょう。私がそこの商店に入り始めてから3ヶ月以上たちますが、その店内には、落花生だけではなく、すべての商品で中国産の表示のある品物は一品も見たことはありません。

バナナやパイナップルなどフィリピンやアメリカなどの外国産の表示もありました。りんごなど果物も産地が確かに表示されていました。しかし、中国産のラベルのものは何一つ展示されていませんでした。

そこはダイレックスという大きな店の外に隣接されていましたから、多くのお客さんが出入りしています。

中国産の表示があったかどうかは、たくさんの証人がいるでしょう。その落花生は味がよく人気が高かったと思うから多くの人が購入したはずです。

新聞社の取材が入っている今、そこの店がどう表示しているか、どう説明しているか分かりませんが、そこで数回の買い物に社長と同行した東洋町の女性(町職員)もその店内の商品で中国産の表示を見た記憶はないといっています。

リボルトの社長はその落花生を最初はばら売りの小袋で買った、それからしばらくして、10キロ程度の大袋で4回ほど買った、最後に(本年2月12日)には、大袋二つを注文したところ、店員が裏の倉庫から出します、といって、荷物を車に積み込むとき裏から台車で運んできて私の箱バンの後ろから荷台に載せたということです。そのとき運ばれたのがおそらく原産地中国からそのまま梱包された落花生だったわけです。

最初のばら売りも、途中からの大袋にも産地の表示はなかった。最後に載せた梱包については、私も社長もその包装に表示された文字には何も注目せず、そのままダンボールや商品袋の中にうずまるように車に乗せて、次の商店に向かったわけです。

そこの店員が荷を積むとき私がその中国の梱包物に気がつかなかったのは残念であるが、社長の話では、そのとき私は荷台の前のほうで体を前に向けて商品を効率よく並べるのに腐心しており、フレッシュの店員が後ろから次々に荷台に載せているものは見えなかったであろうとのことである。社長は、箱は見るには見たが、中国産の文字とは気づかなかった、という。

2月12日の最後の仕入れでは、社長がフレッシュ大島で買い付けをしている間私は、すぐ近くのBOOK・OFFに入り、古本を買うべく古本屋にいた。そこで宮城谷氏の中国小説を10冊ばかり買ったところで、社長から携帯電話がかかり、私は積荷のところに走って帰って、荷造りをして阿南市の次の店に向かって運転したのであります。阿南市での買い物は十万円前後でフレッシュ店での買い高は数万円程度であり、落花生は1万1000円程度であったという。

その日、東洋町に帰ったのは夜8時を回っていました。私は、ホテル横の小さな倉庫に商品を納めるのにはほんの少し手伝っただけですぐ何かの用件(多分かばんを取りに)で役場に行ったわけです。後は社長が暗がりの中で一人で商品を冷蔵庫や倉庫に入れました。暗がりの中での荷物下ろしであったので、重いか軽いかとか、箱に入っているかビニール袋かなど感覚的なことしか分からず、そのなかに中国産の梱包物があったかどうかには気がつかなかった、ということです。

ホテルのものは最初から冷蔵庫に入れ、配食サービスのものは、温浴施設の厨房に入れます。残りの倉庫に入れられている商品はあくる日から各職場の社員や職員が仕分けをして、それぞれ産地や価格をラベルに入れて出品をすることになります。
私はもちろん、商品を運んだらそれで終わりであります。後のことは社長もタッチせず、それぞれの業務担当の仕事です。

件の落花生については、始めのうちに社長が販売員にフレッシュのレジのレシートを渡し、徳島で買ってきたものですといったということです。海の駅には青果物の地元卸業者が徳島の市場で多分せりで落として購入してきたものを徳島産というラベルを貼って販売しているとのことで、それにならって、徳島の店で、すぐ食べられるように加工したものを仕入れてきたものであるから、徳島産と表示したとのことです。

原価は300グラムで130円程度であったので30円上乗せして160円で販売した。おいしいので大変売れ行きはよく、出したらすぐに売れたという。誰も海の駅には変なクレームはこなかったということです。

販売員の話では、仕入れた大袋は真空パックであって開封したときには落花生のいい香りがした。薬のにおいなどあろうはずもない、という。愛知県からの産地を尋ねる苦情1件があっただけであるという。

その時点で、産地がはっきりしないので海の駅はその落花生の販売を中止しました。
一般的に産地の表示は簡単ではありません。販売員は、その表示の方法に悩むことがあるという。

たとえば、豆腐は製造した豆腐屋の名前で販売しています。その豆腐の材料の大豆の原産地を表示しなければならないということではないであろう。まんじゅうやおはぎの材料のあんこの原産地まで普通の出品者は表示はしないであろう。落花生も生ではなくふかしてすぐに殻をむいて食べるようにするとなると加工品の製造ということになるであろう。

海の駅の販売員が今まで安易に徳島産だと表示してきた手落ちは否めないが、徳島で加工したかどうかの確認、仕入れのときやラベルを貼るときに原産地を確かめることはできなかったか。基本的にリボルト・海の駅の二重のミスであった。

さて、2月12日に購入してきた件の中国産の梱包箱はそれからずっと荷を解かず、1週間そのまま新聞記者の訪問の2月18日まで倉庫に放置されていた。その倉庫には幾人もの社員らが出入りするのであるから、落花生を偽装販売をする者がいるのであれば、その包装物を取り除くであろう。しかし、その梱包物は、誰かが、貼っていたテープをはがして中身を見た痕跡はあるが、ほとんどそのまま他の商品の中にうずもれるように置かれていた。

2月18日午後、高知新聞の真崎と三浦という新聞記者がリ・ボルト社を訪問してきた。それまでに通報などで情報を得て相当な下調べをしたうえで社長に面談を申し入れたと思われます。

ホテル横の温浴施設の食堂で社長そして後に私も交えて1時間以上の事情聴取があったが、二人の記者はすでに産地偽装の結論を持って問いかけてきていました。社長も町長も急のことなどで面食らって過去の記憶を整理する暇もなくその場で知っている限りのことをありのまま話しました。夜になって記者が帰った後私ははすぐにホテル横の倉庫や海の駅を調べに入りました。それはほんの10分か20分の作業でした。

倉庫には中国産物の落花生と思われる梱包箱が一個、前に購入したと思われる透明の落花生大袋が1個ありました。中で調べていましたが、暗いので町長はそれらを外へ出して調べ、それから公用車の後ろ荷台に載せて、今度は海の駅に行き商品展示場と事務所を調べました。そこには落花生はありませんでした。そして新聞記者の事情聴取があった温浴施設の臨時の駐車場に車を戻し、私は、男性社員に事情を聞いていました。

すると、数十分前(新聞では3、4時間前となっている)に私たちから事情聴取をしていた二人の記者が再度現れ、中国産を表示した段ボール箱があるだろう、といって私たちのほうに近づいてきたので、私は、その記者を案内して公用車の車の荷台を開けてその箱と大袋を見せました。そして、写真をとってもいいといったら、一人の記者が写真をとりました。

高新の写真では、後部座席のドアをあけている私の姿も手も写っていませんでした。自分たちが発見したかのように装っています。それこそ事実を偽装しているのではないでしょうか。

私は、この事件については解明をしなければならない立場であり、何も事実を隠蔽したり商品を隠匿したりする必要はないと思うので、ありのまま見せました。隠匿するのであれば、公用車などに載せずに私用車で直ちにどっかへ運んで処分するでしょう。

新聞では、その落花生を箱で買ったかという質問に否という答えをしたということですが、そのような質問があったとは思われないが、その時点では、まだ倉庫の中を点検していないし、中国産梱包物は記憶していないから、否というほかはなかったでしょう。事実の経過からすれば明らかにラベルの誤表示であります。

私が同乗して連れて行った責任は別としても、リボルト社及び海の駅のミスは重大です。

しかし、また、仕入先のフレッシュ大島の方もその売り方がおかしい。今考えると、売るときに無表示で売ったこと、一度も原産地を言わなかったこと、梱包など原産地を示す包装品を店先に出していなかったこと、これらは偽装ではないにしても産地を隠したとしか言いようがありません。それに不審を抱かず、漫然と買い続けた当方が能天気すぎたのであります。

中国物産を買うこと自体は何も問題はない。中国産の他の商品は海の駅で現に販売しています。中国産とラベルに貼ったピーナツも売店の棚にのっています。中国産に対してわれわれは何も偏見は持っていません。中国産の落花生はそれはそれで売れることは間違いないと思います。

その中国の包装箱の落花生は開封されず売られていないが、しかし、それを見逃し載せて運んできた以上は、フレッシュ大島と同罪であり、私たちの誤りは否定できません。以上がこの事件の大体のあらましです。

私の責任:私が同乗して仕入れに行った商品の産地を、それを誤表示して海の駅で販売した。作意はなかったが、誤表示の責任は重大であります。

誤表示による結果的な実害は、

第1に徳島産と思って買った人を裏切ったことになります。中国産なら買わなかったという人はいるはずだから。

第2に、海の駅への信頼感を損なったわけです。他の出品物にも疑惑の目を向ける人も出てくるでしょう。この事件が海の駅の売り上げに影響する可能性があるわけですから。       
第3に、中国や徳島県に迷惑をかけたことです。その落花生の品質には問題がないが、徳島県人としては中国産のも のを販売するのに徳島の名が利用されたと憤慨するでしょう。また、中国の人からすれば、この不祥事で中国産の評判が一段と下がってしまう、何の問題もないのに、私らの名前をかくして売ろうというのか、と怒るでしょう。

第4に、町長が直接ではないにしてもこの事件に関与してミスに加担したという事実です。もちろん町長も過ちを犯す人間の一人であるが、町長が、ミスを犯しやすい現場にあまりに入りすぎて本来の任務に  支障をきたす、町長としての品性を汚すことになった、町としての品格が貶められたという問題です。

私はこの事件を前にして、以上のマイナスイメージの重圧を受け、辞任することもやむを得ないと考えたので、19日の早朝町内の友人たちを招集して、町長辞任の意向を伝えた。

友人たちは全員反対しました。反対理由は、

① 故意にしたことではない。このまま辞職したら新聞の書いてるように偽装したことを認めることになる。

② 町長の関与の範囲を明らかにし、誤りは誤りとして素直に認め、世間に謝罪しなければならないが、町長も人間である以上 知らずに過ちを犯すことはありうる。そのことを町民に認めてもらうことだ。

③ 東洋町復興の仕事は今軌道に乗ったのであるから、町行政は引き続き任せたい。他に適任者は誰もいない。
 
④ この失敗の償いは、東洋町や海の駅への信頼、町長への信頼を回復することである。
大体以上のような意見でありました。  

そういうことであったので、私は庁議メンバーの非常招集をやめて、辞職の問題は凍結した。

今は、事実をありのまま明らかにし、いかようの批判や非難も甘受して、耐え忍ぶつもりであります。

仕事は朝の釜焚きから町長の職務までこのまま続行いたします。ちょうどこの4月には町長選挙がありますのでそのとき私への町民の処断が下されると思います。マイナスの重荷を背負ってもそれでもなお私を支持するという人が多ければ、決然として今より以上の力を発揮して仕事をしなければなるまい。

しかしまた、私としては、激務を離れ静かに本を読み神社仏閣、旧事旧跡を訪ないながら悠々と人生を全うすることも大変いいことであろうな、と考えてもいます。

今回の事件があっても、春まだ浅い東洋町白浜の、海の駅やホテルへのお客は、何故か、いよいよますます増大している今日この頃であります。リボルト社の拠点であり象徴でもあるホワイトビーチホテルは60人近いお客で満室の賑わいであります。

2月18日夜、高知新聞記者の事情聴取の話では、問題となっている中国産物は落花生だけではなく、干し芋も上がっていた。リボルト社長が仕入先に確認したのは落花生と干し芋であり、両方とも中国産ということであった。

海の駅東洋町は干し芋も中国産を仕入先の徳島県産と表示して販売していた。
これについても誤表示でありました。そのことは社長は二人の記者の質問に答えました。

そのときの社長の答えでは、仕入先であるフレッシュ大島では、落花生と同じコーナーでばらで干し芋を小袋に入れて販売していた。しかし、店頭には常に2、30袋、多くても50袋ぐらいしかなく、店員の話では、まだ干しあがっていないのでこれだけです、ということであったという。あらかじめ注文しても、干すのに1週間以上かかるので、**袋だけです、という答えだったという。

実際私が阿南市のその店に行ったとき、その干し芋は無表示のまま店頭で販売されていたし、その干し芋が店先の空き地に天日に干してあったことを思い出します。

そうすると、店員の説明や天日干しの実際からすると、海の駅が仕入れた干し芋は、フレッシュ大島の加工品ということになるわけです。この干し芋の仕入れは、すべてフレッシュ大島の産地も販売元も無表示の小袋であったから、当時の社長や海の駅としては、中国産かどこか別の産地と疑うことは難しいということになります。

海の駅の販売員はこれも落花生と同じく仕入先が徳島だから徳島産と表示して販売したという。それでも原産地の確認をしなかったミスは否定できません。
しかし、なぜ、高知新聞は、この干し芋のことを記事に書かないのであろうか。

2月18日夜、記者の事情聴取が終わって私はすぐ、商品倉庫の中にあった落花生の中国産の梱包箱を確認すると同時に海の駅に行き、そこで落花生は見なかったが、干し芋の小袋を発見したのでこれを回収し、それを車に入れ、事情聴取を受けた元の場所に戻って、記者が再度現れたとき、それらを見せてやった。干し芋の袋も見せ写真も取らせました。一人の記者が干し芋の袋を持ち、ひとりがカメラで写しました。そこまでしたのにどうして干し芋のことを新聞に載せないのだろうか。

推定理由としては、事情からして新聞社も徳島産と表示した海の駅についてはやむを得ないと思ったのか、それとも、フレッシュ大島の偽装に近い販売方法がばれることをかばったのか、いずれかではないだろうか。

いずれにしても、フレッシュ大島が無表示で、中国産であるものをあたかも自己の店で製造加工したかのようにして販売した、そのことを気づかず、原産地の確認を怠った当方の責任は明らかであり、消費者に申し訳ないのであります。

社長及び海の駅、そして私も落花生についてもこの干し芋と同様に仕入先で加工しているものと考えていたのであった。

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