薪炊き温浴施設
News & Letters/188
5月1日、東洋町白浜の自然休養村管理センターを改装し温浴施設を拡張設置した。
この施設は、国(旧農林省)の補助を受けて建てたもので、老朽化して数年間放置されていた。
全額国の交付金を頂いて平成21年度事業として1階部分に風呂とサウナ、事務所を設置し、22年度には、2階部分の研修室や宿泊設備の改修をしようとしている。現在1、2ヶ月は支援営業だ。
当初風呂代はただにしようとしたが、大方の反対があり、600円頂いて500円の商品券を返す、実質100円風呂にすることにした。
入浴した地元住民や観光客にはなかなか好評である。
ところで、例の高知新聞。原環機構の高レベル放射性廃棄物地層処分安全の誇大宣伝の広告料で生計を営んでいる新聞であるが、早速反核東洋町のこの100円風呂にかみついた。
シニカルな警句を載せる「出放題」というコラムで、
垢と赤字をかけて「アカが出る」と揶揄した。
東洋町の100円風呂が報道された明くる日に早速「出放題」に掲載したのだから、一般読者の寄稿とは思われない。
しかし、この「出放題」さんは風呂を誤解しているようだ。
1、風呂は、垢が出るところではなく、仕事やスポー
ツだけではなく生理的自然に出て、体にこびりつ
いた汗や垢を洗い流すところであり、石鹸をつけ
て体を清浄するところである。風呂に入って初め
てアカが出てくるというものではない。
2、私はこの風呂を金儲けのために作っているのではない。新聞の私のコメントでも福祉と観光目的だと明確にしている。
風呂の歴史はよくわからないが、日本の民衆の間に温浴が一般的にあったわけではなかろう。
温浴は貴族階級が楽しんでいたと思われる。
実際、私が小中学生までは私の家には風呂はなく、もらい風呂をするか、庭でタライで湯浴みをして暮らしていた。姉が庭で湯浴みをしているのを盗み見したことを覚えている。千年も昔から貧しい多くの家庭はそうして体を清めていた。私が旅をした東南アジアのどこの農家に温浴の風習はなく水で体を洗うのが普通だった。、
中世の寺院関係の記録などには、僧が鴨川などで施行として簡易な風呂を設け、アカにまみれた庶民を世話していた、という。
温浴の原点は、福祉である。福祉事業に赤字の概念はない。
3、観光目的について。
人口3000人少しの東洋町ではあるが、ここには多くの観光客が来る。サーフィンや海水浴で十数万人が毎年やってき、また最近では「海の駅」での買い物客が昨年1年間レジを通過した者だけでも13万人という数字が上がっている。
このお客さんに100円風呂を提供したい。
東洋町の役場の予算の95%前後は、国からの交付金や補助金で賄っている。この金は都会の人の税金である。都会の人のお陰で町の予算が成り立っているのであるから、その恩義の万分の1でもお返しをしなければなるまい。
癒やしを求めて東洋町にお越し頂いた国民に少しだけのサービスをさせて頂いている。
恩返しに損得はない。しかもこのささやかなサービスによって東洋町への来客数が飛躍的に上昇する事は十分可能である。数百万円のアカに拘泥するどころではあるまい。
4、果たしてこの風呂の経営は赤字になるであろうか。予算上は赤字を見込んで浴客1万人程度と見て収入は年に120万円程度に設定してあるが、そんな数では収まるまい。
東洋町の財政は、健全とは言えないが、私の1期の任期中に、48億円の借金が38億円にまで削減され、1億円積立金を増やしている。
高校生までの子供と、75歳以上のお年寄りに米を配給するなど日本一の福祉事業を推進し、さらに、多くの失業対策事業を展開し、学校や漁業施設、道路の整備など公共事業も断然増加させてきた。
そのなかで、福祉事業の一環として数百万円の費用をかけて風呂を運営することが、揶揄や茶化しで批判されることとなるのであろうか。
灯油やガスを使わず、山や浜に捨ててある薪で炊く銭湯を復活させること、これが今日のエコエネルギーの時代にどのような意義があるか考えてみるべきではないか。
新聞は、記事を書くとき
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