ホテルの経営
News & Letters/174
東洋町のリ・ボルト社が民間会社からホテルを購入して5ヶ月が過ぎました。1日も休業していません。
そして、大方の予想に反し、5ヶ月間一度も赤字にはなっていません。全月黒字です。
本来このホテルは、東洋町が公有財産として取得しなければならないものです。このホテルの敷地は東洋町の行政財産であり、東洋町青少年「旅行村」という施設が建っていたのです。それを白昼公然と破却し、土地も格安値段で民間業者に売り飛ばしていたのです。まだ国の補助事業の継続中の施設であり、現在でも行政財産のままであり、管理条例も特別会計も存在しているのです。
町議会では1票の差でこのホテル買い戻しの議案が否決されてしまいました。実に残念でした。
5階建てで、大広間を除いて27室の立派なホテルを5500万円で購入するというものでしたが、議会の理解を得られなかったのです。反対の理由は理由は赤字になる、という一点でした。
それで仕方がないから、私と私の姉が4300万円を出し、足らない金は町内外の知人に頼んで資金を調達して、この町の財産を確保したのです。
私は手持ちのあり金を1000万円、銀行からの借金1700万円、合わせて2700万円出し、姉とその長男が1600万円出しました。
こんなことをしてと人は笑うかも知れません。
私の借金は私の報酬から天引きされています。
ホテルの食事のメニューは毎日全部私が作成し調理の担当がつくっています。安くて豊富ですので大変好評です。
ホテル購入に反対した皆さん、白浜ホワイトビーチホテルはこのシーズンオフの期間を黒字の採算ペースでしのいできました。これから春から夏、秋の観光シーズンではさらに売り上げを伸ばしていくでしよう。次々と従来の方法を変えて効率的運営を図っていますが、まだまだ経費を節約する余地があります。隣に温浴施設もまもなくできあがります。
東洋町の観光の目玉としてホテルは十分やっていけるのではないか、という感触を持っています。
このホテルをホテルとして存続するかどうか、もっと外の良い目的のために転用すべきかどうか、まだはっきりしていませんが、何にしろ人が捨てたものでも智恵を使い労を厭わず頑張って動かせば何とかなるのではないでしょうか。
隣の「海の駅」はますます盛況です。今月中に1億円の水揚げを達成するでしょう。10万人以上の来客を記録しています。これは大きな経済効果です。
私は私財を投げ出しても少しも惜しくありません。
そこから利益を得ることが出来れば望外の喜びですが、何よりもこれが無駄な長物にならないように、雇用の確保、地域の活性化に貢献するように最後まで責任をもって運営します。
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