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2009年8月 5日 (水)

衆議院選挙

News & Letters/135

この原稿はある新聞社の依頼でつくった原稿です。

「平成21年衆議院選挙に寄せる」

                        東洋町長 澤山保太郎

私は、平成19年4月23日に東洋町へ高レベル放射性廃棄物を持ち込ませないという町民の熱い思いに押し上げられて、町長に就任しました。一旦受入が決まっていた核廃棄物は阻止しました。しかし、そのあとの行政改革の困難さは予想以上のものでした。まるで闇夜に無法地帯のジャングルをさまよっているが如きものでした。

私も市民オンブズマンとして行政の腐敗や不正と戦って来たつもりですが、しかし、それらの不正や違法行為はある程度自分の取り組みに選択の余地があったものです。行政を動かしながら、行政を内部から変革していく、しかもその改革は、外部の利権屋どもとの熾烈な戦いなしには進まないのでした。市民オンブズマンの時は、住民訴訟までやって敗訴すればもうそれ以上仕方がないで済んだが、行政の担当者としては、しかたがないという言葉はあり得ません。

内部の改革をし、町の産業基盤を建設していくという仕事は、国からの交付金のあれこれや、その多寡が問題なのではないのです。町や村には、何の補助金も交付金もなしに先祖が営々として築いてきた生産手段が残っている。田畑があり、海や山林があり、川があるのです。

人も住んでいます。国からの資金があれば幸いですが、無かったとしてもいくらでも道はあります。田畑を耕そう、鳥や豚や牛を飼おう、山の薪を使って風呂をつくろう、この大自然の中で叡智と体力があれば人間としての尊厳と自由を保って、生きていく道はいくらでもあるのです。人の意識が変わらねばなりません。行政改革とは、金を使わず、智恵と体を使って豊かな生産活動で地域社会を再建するという営みでなければなりません。

金のばらまき合戦はやめるべきだ。それは人間の退廃と虚弱化、人倫の喪失、そして何よりも地球環境の破壊と人類の破滅を招くだけなのです。
東洋町は、核廃棄物と原子力産業を拒否して、人間と自然の調和の力で生きていく道を進みたいと思っています。その道はまだまだ遠いです。

私に任された任期はあと1年と9ヶ月です。人は、東洋町はずいぶんと変わったと言いますが、私にはまだ少ししか進んでいないように思います。
先途ほど遠し、思いを夕べの雁山の雲にはす という漢詩が聞こえてくるようです。

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