面接
Nes & Letters/155
東洋町単独で緊急雇用対策を打ち出した。臨時議会にかけて、失業者・不安定就労者を雇用すべく、公募した。定員10名ほどだ。
1週間ぐらいの期間で35名の応募があった。
大勢の応募者を見てはじめからあきらめて辞退者もあった。
今すぐにどこかの職場で欠員が生じた、というわけではない。役場や直轄会社リボルトも目一っぱい人を雇っている。
失業対策で採用してもこれらの人々の仕事場を作り出すことが先決であった。野山の放置された耕地や山林に入ってもらうにしても、その耕地と山林を用意しなければならず、道具類も用立てねばならない。採用した10人の人を統率するリーダーも必要である。そして、それらの人間と業務について、効率よく働いてもらうように当方が管理し運営するのであるから、その気遣いも大変である。
しかも、予算が続く間の、使いっぱなしでいい訳ではなく、その事業が採算ベースに乗り、継続出来るようにしなければならない。昔の失対のように道の清掃などだけではなく、地域の産業復興の先端としての役割を担うのである。
多くの応募者の中で10人を選択するのは極めて困難である。農作業や、山の仕事であるから、経験や技能、体力を主としてみているが、扶養する家族が多い人も救わねばならない・・・・。
1人でも多くを雇いたいし、まだ少々の予算はあるけれども、仕事場を構える当方の能力に限界があるのだ。賃をやるから何でもして働け、というわけにはいかないのである。
4月からの来年度は雇用対策について国の支援金も相当あるけれども、それを活かせる準備・体制が間に合わないのである。
町長が正月返上365日休みなく働いても、おびただしい雇用を求める需要の声に、供給が追いつかない。都会で働いていて失業したとか、地元の土建業がつぶれたとか、町内の状況は極めて厳しい。
1月31日の面接は無事終了した。10人を社員として雇い、その他に数人を役場で雇えないか検討することにした。なお、4月からは予算が可決されたら、今回選にもれた応募者からさらに何人か相当人数を採用する予定で5~6人を補欠者として決めた。今のところ、東洋町としてはこれが精一杯だ。
都会に出ていた多くの人々が失業をしてどんどん故郷に帰ってくる。昔と違うのは、帰っても田や畑は荒れ、海は枯渇していて生きるすべが少ないということである。自ら土にまみれて開墾から始めねばならない。
日本を覆うこの暗い経済状況はこれから一層悪くなることはあっても少しもよくなることはない、ということだ。社会全体が激変しつつあり、大変動の時代が迫ってきている感がする。疾風怒濤の時代の中で東洋町だけは町民やその親族が生き抜いていく準備をしなければならない。
面接の後、数人の者と野根の奥山に入って間伐の状況を見て回った。東洋町の大自然を活かせば十分やっていけるという感懐を抱いて山を下りた。
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