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2008年12月21日 (日)

知事との住民懇談会

News & letters/142

昨日平成20年12月20日、東洋町に尾崎知事がやってきました。知事自らから地域産業復興、県勢浮上のプランが説明されました。
住民(町会議員、町長・町幹部)の外に、地元選出の県会議員、県庁幹部も出席しました。鳴り物入りの感じですが、町民一般の関心は余り高くなく、県道や野根川などの陳情団などが少し出席しただけでした。末端地域では県の影は薄いのであろう。

アクションプランで前のブログにも述べたとおり、問題なのはそのプランを誰が実行するのか、である。
ある議員らは人材がいない、人材をよこしてくれ、人材の予算をつけろ、などという。

しかし、他ならぬ人材の件で人をあてにしたり、四方八方探したりしてもどうにもなまい。
東洋町は、極端に青壮年が少ない、人口の半数が年老いてしまった町ではある。東洋町は高知県の縮図だ。県全体も同じである。

だが、人材がいないわけではない。むしろ相当たくさんな人材がいる。県庁や市町村役場・議会には数千・数万人の人材がいる。これらの勢力が高知県の生産力にどれだけ貢献しているのであろうか。

回答:ほとんどゼロだ。

消費面では大きな要素だが、莫大な人件費を費消しながら、生産的には何の価値も生み出していないというべきだ。不労の民とはいわないが、城下町の城侍のように、高禄をはみそれを使うことにはいそしいが、イモ一つ米一粒も生産しない。
むしろそのようなものを生産する活動を嫌忌するが故に県庁や役場職員になったのかも知れない。

外敵が海や山や川に侵入してきているのに、何千という元気な兵隊は城に集まって作戦計画や命令書作りに忙しく、絶え間なくそれらを県民に通信し、しかもほとんどの糧食を倉にしまい込んでいる。
他方、前線には老残兵のような栄養失調の農民兵が武器弾薬もなく空手空拳で敵と対峙している。

高知県は今こういう状況だ。
県民を兵卒に仕立て、ただ命令したり講釈したり、高禄をもらう位階勲章をいっぱい粉飾した司令官のような人ばかりだ。
司令官である県知事が突撃ラッパを鳴らしても県庁の兵隊は寸歩も動かない。知事気取りで同じようにラッパをこだまさせているだけだ。

そして人材がいない、産業を担う人作りだ、と右往左往している。
議員も同じだ。ああすべきだ、こうすべきだと講釈は一人前だ。自分らが、城を出て産業復興の戦線で戦う戦士だということにはついぞ思い至らないのである。
産業復興のために公務員が率先垂範しなければならない。公務員が魚をさばき、イモを掘り、種をまいて何が悪かろう。自分の俸禄の基盤である領土、ふるさとの山河を守るのは、誰なのだ。
年老いていようが若かろうが、男でも女でも、手にものを持ち、城の外に出て外敵と戦わねばならない。

   紅顔可憐の美少年

   死をもて守るこの山河

   滝沢口の決戦に

   降らす白刃の白虎隊

会津の少年達も炎上する若松城を見ながらふるさと防衛戦で、戦って死んだ。
明治維新もそうだ。当時の公務員ともいうべき侍達が回天の偉業を遂行するために血路を開いて戦った。しかも秩禄処分によって先祖伝来の自らの家産的俸禄を断ち切った。

ナチスやファシストと戦ったパルチザンも、日本の侵略と戦った中国や朝鮮の抗日戦線の兵士もみんな同じだ。人民の盾となって闘いの先頭に立ったのはインテリゲンチャだ。

(イタリアパルチザンの歌)

 ある朝 目覚めて 
   さらば さらば 恋人よ  
 目覚めて 吾は見ぬ
   攻め入る敵を
     
 吾をも 連れ行け
   さらば さらば 恋人よ
 連れ行け パルチザンよ
   やがて 死す身を

 いくさに 果てなば 
   さらば さらば 恋人よ
 いくさに 果てなば 
   山に 埋めてや
 
 埋めてや かの山に
   さらば さらば 恋人よ
 埋めてや かの山に
   花咲く 下に

 道行く 人々
   さらば さらば 恋人よ
 道行く 人々
   その花 愛(め)でん

洋の東西を問わず、祖国を守り、ふるさとを守るためには、家族とも恋人とも生別死別を兼ねたのであった。

今、県庁をはじめ県下の公務員達は、疲弊した県民にだけ、戦線に立て、戦って死ねというべきか。

例えば、東洋町の「海の駅」200台もの広大な駐車場、豪華なトイレのある白浜ビーチ。県の施設だ。夏には海水浴客であふれているところだ。
これまで多くの住民は徳島県境を越えて隣町のスーパーに買い物に行っていた。ために、商店街は見る影もなく寂れきっていた。

どうしてその白浜ビーチに物産店を開かなかったのだ。利権がらみでその施設全体が押さえられていたのだ。新町長は、直ちにこの利権を排除し、「海の駅」の設営のために国や県に動き出した。そして町民に呼びかけ説明会を各地で開いた。反対するものや嘲笑するものさえいた。議会では「暴挙だ」といって非難するもいた。その男は繰り返し繰り返し攻撃をかけている。

そういう中、出店者を募り、自ら商品を集めて開店にこぎつけた。誰かに音頭をとらせ、だれかに任せるではいけないのだ。公務員自らが発案し、呼びかけ、人を集め、おれがやる、おれについてこい、といって道を切り開くのでなければならない。人材が払底しているのだ。こういう場合は町長や職員が自らなすべきことをなさねばならない。
軌道に乗ったら引っ込んで次の事業にとりかかるのだ。

新しい知事は、産業復興に一生懸命になっている。
非常にさわやかだ。藩政改革のような予感がする。
しかし、知事はこんな事実を知っているだろうか。

東洋町の「海の駅」の新装建築については県もその意義を認め県のアクションプランにも盛り込んだ。1500万円の補助金も県の計画資料に明記された。
ところで急なことだが、麻生政府の臨時の経済政策で全国の市町村に数千万円単位の交付金が下りてくることになった。東洋町もそのおこぼれに預かり1270万円ほどが交付されることが決まった。すぐにその使途について計画書を政府に送らなければならない。
緊急のことであったので東洋町はその交付金も「海の駅」の新築に使うということにした。うれしいことだ。国と県の金を合わせると、町の出し前はほとんどいらないことになる。大変助かる。

ところが、県庁の担当職員らが東洋町へやってきて、悲しいことになってきた。国からお金をもらっている事業には県は補助金は出せない、補助要綱にそう書いてあると言いすてて、帰ったのである。

泣きべそを掻いてわが産建課長がその事を私に報告に来た。私は直ちに県庁に対し、県の補助金の予算は十分残っておるのに、国の臨時の交付金を理由に、これを断ち切るのか。これは東洋町だけのことではないぞ。県は、企画振興担当課だけではなく、財政課も含め、こんなやり方で良いのか検討しろ、と厳重に申し入れた。数日後、県の補助金は出しますという回答が届いた。

県知事は産業復興の突撃ラッパを県庁内にとどろき渡らせているが、その配下のものどもは、地域の産業復興の進行中の計画さえこれを扼殺する方で働いていたのである。

昨日の県知事との懇談会で、地元選出の議員も来て立派な講釈をしてくださった。東洋町「海の駅」には年末までにはやがて5万人の来客で賑わうことになるが、その議員はその5万人の数の中に入っているという話はついぞ聞いたことはない。地域支援員も、知事がいう地産地消の最大の拠点であるこの施設に何ほどの関心があるのであろうか、何の関与もしていない。

講釈や命令などはもう結構だ。畑に来て芋掘りでもみかんちぎりでも、生産活動に参加したらどうだ。
公務員諸君は、だらだらと予算執行を延引させ一年を気楽に過ごすことを考えることを止めて、半年で主要な執行を完遂し、後の半年は野や山に出て働こうじゃないか。土曜・日曜だけではなく、たっぷりある年休等の休暇を有効に使い、県勢浮上の諸事業を起こし、これに参加すべきではないか。

健康上良くない貴族的生活を止めて、精神労働と肉体労働の合一した人間的な生活を開始しようではないか。

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コメント

海の駅と自然休養村と地元に根付く技術が合体させて、東洋町を活性化させたいものですね。およばずながら、いつかどこかで・・・

投稿: 魔法使い | 2009年5月15日 (金) 01時10分

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