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2008年11月17日 (月)

空幕長の歴史観

News &Lettes/130

シビリアン・ノン・コントロールの自衛官らの歴史観が披瀝された。恐るべきものであった。
国民も議会も誰も関与しないうちに、彼らは、独自の世界を築いていた。憲法や政府の見解を無視するどころか、積極的にそれらを否定しようとしている。これだけの思想性があれば、後もう一息の勇気があればよい。武力を持っているのだから、いつでも権力を簒奪できる。

しかし、彼らの思想は、孤立しているのではない。
学者や政治家の中にそれを支持する連中がたくさんいる。麻生にしても安陪にしても実はそういう侵略戦争美化の戦争史観を抱いている。]

それだけではない。
日本各地の戦没者の慰霊祭に行ってみよ。
戦没者を、あなた方は国のために闘って死んだ、
あなた方の犠牲のおかげで戦後の日本がある、などというアジア太平洋戦争とその戦士をたたえる式辞が蔓延している。

この戦争が間違いであり、この戦場での死が、無駄死に、であるという言葉は一つもない。
所によってはその追悼文に、先の大戦を侵略戦争だと言うことに対して真っ向から批判する連中も出てきている。

何せ、戦没者の慰霊祭だというのに、黒服なり、せめて黒のネクタイなりもせず、結婚式か何かの祝い事の様ないでたちで参列する方々が多いのにはおどろく。
戦後教育のどこかが大きく間違っているのか。
空幕長だけではない、世は、戦争の惨苦を忘れ、アジア諸国民への多大の加害行為を忘却し、いつか来た路への大きな道が掃き清められている感がする。

現在の教育の危機はまさにこの歴史観の歪曲に最大に現れた。なだれのように傾斜する亡国への運命を阻止しなければならない。
数百万の「英霊」達の慟哭が聞こえないのか。
数千万人のアジア諸国の人民への血の負債、血債をどうするのか、俺たちは、人間としての良心があるのか、私たちは死ぬまでこれを問い、背負い続ける必要がある。

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