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2007年9月10日 (月)

News & letters35

高知新聞の「黒い陽炎」は大変立派なドキュメンタリーです。しかし、問題点は次の通りです。
1、新聞としての自己点検が欠落している。
  *報道機関として同和問題自体の取り組みにつ
    いて無責任であった。県下各所に問題が出て 
    いるのにタブー視して批判的取材が全くなか
    った。
  *また、モード社の計画と事業について新聞が
    手放しで賛嘆していたこと。県下の縫製工場
    など同和対策事業を利用した悪質な実態が
    多数出てきていて、市町村の各担当が苦慮し
    ていたこと、
    それらをなんにも取材せず無関心であった。
  *実質的にはこのモード社の事業は同和問題が 
   利用されただけであり、同和地区とは関係のな
   い犯人や県庁関係者の、それらの連中の利益 
   が目的であったということの究明が全くなされて 
   いなかった。もちろんそれらの利権追求者らが
   運動団体幹部の威光をかさにき、それら幹部
   が事業を押しつけた事実はある。しかし、これ
   によって同和地区住民は何ら利益を得たわけ
   ではなかったこと、これらの事実が等閑に付さ
   れた。
   その結果、闇融資事件が同和地区住民の黒
   い闇であり、暗黒部であり反社会性を裏付ける
   ようなイメージを醸成した。
   そういうことの犠牲の上に賞を受賞したのであ
   れば、正義と人道を犠牲にしてジャーナリストた
   る者が何を得たということになるのか。
   事件の不正を暴いたとしてもその真の原因、真
   の責任者に照射するものがなかったとしたら、
   かえって何の罪もない、物言うことのできない民
   に罪の転嫁がなされたとしたら、・・・やりきれな
   いおもいがするのではないか。
   黒い陽炎の源泉は人民の中にあったのではな
   く、県庁の奥深くにあった。そのように描き、追
   求するのでなくては、断罪された結果とつじつま
   が合わない。
   
事件の解明はこれで終わったのではない。民事の裁判もあるが、最高裁の結果が出て確定した以上、確定した刑事事件のすべての資料は公開される。すべての警察調書、多くの人の供述書、最高権力者の供述書をも開いて真相を開いてみなければならない。

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» ジャーナリストの立場から高知県政を見て [それがたまるか!!]
今夜6時半から、平和資料館草の家で、高知新聞社会部長/依光隆明さんによる平和講座 [続きを読む]

受信: 2007年9月11日 (火) 00時25分

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