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2007年8月 9日 (木)

News & letters22

長崎の反核市民集会と原水禁の分科会に出席しお話をさせてもらいました。大阪では言葉が堅い、哲学者のようだと先輩から言われましたが、長崎では大変おもしろかった、漫才よりもおもしろかった、という批評がありました。私は何もおもろい話をしたのではなく、真剣に、まじめくさって話をしたつもりですが、逆説的な言い回しや落差のある話などが多くあり、それが自然と人の笑いをひきおこしたものでしょう。すべての核兵器、すべての原発、すべての核廃棄物を廃止するためには、多くの人が過去及び現在の事実に向かい合わなければなりません。
原爆の惨禍の過去を私たちは永遠に伝えなければならないが、それをふまえて、現在の大きな事実についてこれを払拭するための努力を惜しんではなりません。日本に、ヨーロッパのグリーンピースのような強大な影響力を持つ政治勢力が反原発を掲げて登場しなければなりません。実際の現場では、ほとんど姿を見せず、アリバイ的に1枚のビラをまいただけで、住民と一緒に先頭に立ってたたかいました、などといって選挙宣伝をして、集票しようというさもしい既成政党の腐敗を国民は決して見逃しません。
原子力政策に反対する全国の市民運動を代表する新しい政治勢力が必要です。

長崎は、かつて私が大学生の時分に、三菱長崎造船の組合運動を勉強しに入って1ヶ月ぐらい滞在したところです。第1組合の西村さん、荒川さんらのもとで戦闘的な労働運動を教えてもらいました。
そのときには繁華街のそば屋「一休庵」とか言う店の2階で寝起きをさせていただきました。長崎も今はすっかり様変わりです。しかし、昔も今も長崎の反核の息吹は8月の暑熱よりもなお熱く、私たちの心を打ち続けます。
久間とかいう政治家の、原爆はショウがなかったんだ、という発言が問題になりました。とんでもない人です。しかし、かつてアメリカや連合国側の政治家だけではなく、共産圏の指導者も原爆の効果を賛美し、原爆を批判するバチカンなどを攻撃さえしていたのです。被爆国日本の国民が、とりわけ広島長崎、第5福竜丸らの被爆者たちがこの爆弾の非人道性を批判し、日本に反原水爆の大衆運動が広がって初めて、革新政党やそして保守系政治家までもが原水爆反対に立ち上がったのです。
今でも、原爆の効果、終戦を早まらせたという虚偽の宣伝を信じている人がいたわけです。
その過ちの最大の原因はあの第二次世界大戦をアメリカ、イギリス、フランス、中国らの連合国側の平和愛好国と日独伊の同盟国、ファショ側の戦争だという太平洋戦争観に入れられているところにあります。あの戦争は紛れもなく、日本、アメリカ、ドイツ、イギリスなど世界の帝国主義国がソ連「社会主義国」などを巻き込んで世界の植民地分割戦争をやったのであって、どっちが正義だとか、平和勢力だというものではなかったのです。アメリカ軍を「解放軍」だとかいって、喜んで受け入れ、悪いのは日本やドイツだという考え方からすると、原爆もいい効果があったという結論になるのです。
アメリカも日本もドイツも高度に発展した資本主義という意味の帝国主義国として世界分割戦争をやったのであって、民主主義のためだとか自由のためだとか言う戦争ではなかったのです。
日本帝国主義も、アメリカ帝国主義もどちらがやった戦争も不正義であり、否定さるべきです。そして、いかなる戦争も否定されるべきであり、いかなる殺傷兵器も否定されるべきですが、原水爆という、戦争責任に何の関係もない人まで大量に殺してしまう兵器は絶対に禁止されなければなりません。
この核兵器を廃絶するためには、原子力というものから、人類がいっさい手を引くということが必要です。原子力の「平和利用」も即戦力となります。
人類はこの自然の中で己の分を知り、己の満足の範囲をこれ以上拡張せず、静かに、静かに、暮らすことを覚えなければなりません。

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