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2007年7月13日 (金)

News &letters8

地方における公共交通のあり方

くろしお鉄道(ごめん・なはり線)の集会に出席しました。安芸市長をはじめ安芸郡下の市町村長、議長がほとんど参加していました。南国市や香南市らも参加していました。鉄道会社や県庁の幹部も参加していました。18年度も赤字で1億円のマイナスだということでした。県庁の6千万円を筆頭に沿線市町村の出し前は毎年1億円から2億円近くに上っています。お客さんを増やし確保する名案は今のところないようです。このままでいいのでしょうか。阿佐東線も風前の灯です。

阿佐東線も、また、くろしお鉄道の会社を経営する場合も、次の数点を考える必要があると思います。

1、乗客の増加を図るために各沿線の市町村が何をするか、です。駅の周辺に客をひきつける何かを講じなければ、待ちぼうけのように待っているだけでは意味がありません。殺風景な荒地の甲浦の駅一帯を花の駅に変えようとする会合に呼びかけても、 鉄道会社から一人も姿を見せない。花の一本も持ってこない。乗客が少ないのは乗客 が悪いのではない。経営努力がないからだと思うべきではないでしょうか。

2、そして何よりもコストを大幅に減らす方策を講じる必要があります。コスト削減の検討をするために専門家に依頼すべきです。阿佐東線は1500万円の水揚げしかなく、7000万円に上る経費がいっている。少なくとも収入に見合った経費にすべきなのだから、今の車両をやめて簡便なトロッコに変えるなど抜本的な対策を講じなければなるまい。

くろしお鉄道も4億円の水揚げに対して5億円の経費が要り、1億円前後の赤字なの だから、1億円のコストダウンの方策を講じなければならないと考えます。県や市町村への納税は文字通り血税であり、その税金からの負担金を受けているのだから、身を切り、骨を削る努力が必要です。テレビで報道された銚子の鉄道会社のような努力
が必要です。

3、そして、県や市町村の方は、バスと競合する列車についてどう調整するかという 交通政策が明確でないといけません。限られた乗客(というよりも減少しつつある乗 客)に対して平行にバスと列車を同時に走らせて競争しても共倒れになることは明らかです。
くろ鉄と県交通・土電バスが一体となった取り組みが必要です。ようするに、バスと 鉄道がひとつの会社に統合するぐらいの県の交通政策の指導力が必要なのです。鉄道とバスとどちらかを主従とするという当然の策が必要です。

4、鉄道事業にともなってサイドビジネスもいとわず、車内でジュ-スでもお菓子でも販売する、駅舎でせんべいを売っている鉄道会社があるというが、なりふりかまわない経営努力が必要だということです。

5、県や市町村の負担金の額の制限または減額、負担する期限を切るなど、危機意識を醸成する必要があります。くろしお鉄道の今のように10億円もの基金を常に保有するように毎年負担金を積み上げておけば、誰もまともに努力しないでしょう。赤字をすべて補填してくれるというのであれば、どんなぼんくら社長なり、どんな間抜け 社員でも、誰でも会社の「経営」はできます。
阿佐東線の場合は基金の積み上げも今は途絶え、あと1、2年で食いつぶす金もなくなる見通しです。

会社は慈善事業ではないのだから自力更生の計画がたたないのであれば事業の大転換をするか、それでもだめなら閉鎖すべきです。県や市町村の財政は苦しい。無計画に、共倒れするように競合する二つの路線に湯水のように県民の血税を注ぎ込むこと については、県民に説明はつかない。 阿佐東線の集会やくろしお鉄道の集会に参加して、お歴々のお話を聞きながら、以上のように考え込んでいました。

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地方の公共交通のありかた」カテゴリの記事

コメント

町長様

なりふり構わない経営努力とは

東洋町で言うと

なりふり構わない歳入確保でしょうか?

なりふり構わない歳出削減でしょうか?

なりふり構わない産業振興でしょうか?

なりふり構わない歳入確保は
観光協会の自主財源の取り込みで
少しは、改善したのでしょうか?

なりふり構わない歳出削減と
なりふり構わない産業振興は
バランスをとるのが大変難しいところですが

なりふり構わない産業振興のなかで
なりふりかまわず観光協会を縮小させたのですから

なりふり構わない観光振興は
役場が直接取り組むのですよね

それは、町民の皆さんのボランティア頼みですか?

投稿: eeyan | 2007年7月13日 (金) 09時38分

抜粋「阿佐東線は1500万円の水揚げしかなく、7000万円に上る経費がいっている。少なくとも収入に見合った経費にすべきなのだから、今の車両をやめて簡便なトロッコに変えるなど抜本的な対策を講じなければなるまい。」とのこと。
大賛成です。
ご承知と思いますが、デユアルモード、ビーグル(DMV)という鉄道とバスが一緒になった車両が開発されています。一般の車両に比べて、経費も安いようです。
大切なのは民間の経営感覚です。DMVなら、東洋町から室戸を経由してごめんなはり線に乗せることもできます。
 高齢化社会では、公共交通が重要になっています。新たな公共交通のあり方を研究実行していって欲しいものです。
 

投稿: 魔法使い=技術士(都市計画) | 2007年8月 2日 (木) 13時08分

都市計画の魔法使いさん、貴方のビジョンは魅力的です。
高知県のような超高齢社会では、公共交通の重要性が際立ちます。
まして、クルマ社会の限界が見え始めたいま、ヨーロッパ型の軌道車輛を整備していく必要性を痛感しています。
東洋町から室戸経由で高知市まで乗り入れ可能な軌道・・・、ほんとうに実現させたいですね。

投稿: げき | 2007年8月 2日 (木) 16時48分

8月4日、大坂の大手門大学が、フィールドワークで東洋町を訪れてくれました。駅前に彼らといったとき、DMVの話をしたところ、眼がきらきら光っていた学生がいました。
阿佐線は日本で1,2を争う距離の短さだそうですが、その距離の短さを売りにするということもできます。
DMVは学生からプランが提出されるのではないかと感じています。
私は、高知県在住ですので、大手門大学をサポートして行きたいと思っています。
町おこしに必要なのは、若者=既成の価値観に囚われない、よそ者=グローバルな眼を持っている、馬鹿者=お金じゃないよ!心意気だよ!だそうでして、大学との連携でこの条件が整いつつあると思っています。私は大学の勝手連的サポーターをしてみたいのです。
よろしければ、ご協力ください。

投稿: 魔法使い=技術士(都市計画) | 2007年8月 5日 (日) 19時18分

 魔法使いさん、ご紹介いただきありがとうございます。台風5号が去った後の8月3日に、追手門学院大学(東洋町出身の円広志さんの母校)の学生31名と教員3名が、東洋町を訪問いたしました。東洋町でお世話になった、役場の商工企画課の皆様、そして、宿泊した休養村のスタッフの皆様、駆けつけてくださいました魔法使いさま、どうもありがとうございました。澤山町長にもご挨拶をしたかったのですが、町外に出ておられており、お目にかかれず残念でした。
 今回の訪問は、特殊講義「地域と暮らし」の一環であり、東洋町では、実際に町を巡り、学生の視点での「あるもの探し」をいたしました。具体的には、お気に入り(モノ、人、風景など)を写真に収め、それを、東洋町の資源マップとして、手書きの地図を作成いたしました。なオリジナリティあふれた素敵な地図になりましたので、いずれネット上に公開して、東洋町の方々や、ご関心にある方々に、見ていただきたいと思っております。また、レポートでは「東洋町のマイプラン」と題して、若者、よそ者、時にバカモノ(?)の視点にたった提案の芽が様々出てまいりました。それも併せて、整理した上で情報発信してまいります。歩きながらの町めぐりでは、多くの方々に親切にしていただきました。ぶっちょう造りのお宅で、デモンストレーションをしていただきたり、お寺ではお話を伺いながらスイカをご馳走になったりと、学生達は大喜びでした。
 さて、魔法使いさんがご提案されているDMVですが、私も個人的に大変興味を持っております。ウィキペディアなどに詳しく紹介されていますが、まだ実験段階で、制度的にも整備がされておらず、今すぐに導入というわけにはいかないでしょうが、線路をあるいは国道55号線をDMVが走行している風景は、青い空と青い海、深い緑とマッチして、なんとも絵になりますね。

投稿: Sustainable Peace  | 2007年8月 8日 (水) 17時23分

 魔法使いさん、Sustainable Peaceさん熱いメッセージには感動します。

 なにかと地方には[絶望的」なトーンで語りたがる人がいますが、都市にはない魅力が溢れています。

 私も東洋町で合宿してそう思いました。今度はまちあるきをして、あるもの探しをしてみたいと思いました。

投稿: 西村健一 | 2007年8月 8日 (水) 18時32分

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