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2007年7月28日 (土)

News & letters16

選挙と原発

今回の参院選では、柏崎刈羽の原発施設の惨状はほとんど争点になっていません。柏崎周辺の地震の惨禍はひどいものでした。一日も早く復旧がすすむよう願わざるを得ません。

しかし、原発の破損、放射能の汚染の現状が毎日のように新聞やテレビで報道されているのに、原発の危険性についてこれを大きな問題にしようとする政治勢力が全く現れてきません。社民党がわずかにそのマニュフェストで脱原発を掲げているが、それも柏崎刈羽のことをとらえて国民に原発や核のことをアッピールしようという気がないようです。

こんな危機的な事態が起こっているのに、政党や運動団体が街頭に出て号外を出してこれで国論をわかそうという意気込みが全く見えないのです。私も、わずかに社民党の集会に藉口して訴えをしただけでした。

このままでは日本列島は、55基の原発を抱えてチェルノブイリの二の舞三の舞を待つだけなのだろうか。地震が来なくても原発はその内部の腐食や人為ミスで大事故が起こるのであり、その稼働する日ごと月ごとに大量の死の灰が積み上げられているのです。日本列島は文字通り累卵の危機の上に毎日を過ごしているのです。今原発をやめなければ、大変なことになるという自覚を持たなければならない。これまでの事故も同じですが、柏崎刈羽の原発事故も我々の危機意識の形成を激しく迫っているのです。

だのに、各政党は、年金や消費税や生活上の諸問題、せいぜい憲法を最大のテーマにして集票に余念がないというていたらくです。それらの問題も大事ではないとは言わないが、それよりも人類の生存を直接脅かす事態が露出していることに全く無頓着であるというのが理解できないのです。

国のエネルギー政策のアキレス腱、原発。その核廃棄物の処理。
政府自民党の積年の失態をついて政局を切り開くという戦略的判断ができない指導者たち。地震は確かに不幸であった。しかし今、不幸な日本の一番の不幸は、国民の喫緊の必要な政治課題をとらえるしっかりした政治的リーダーがいないという悲しさです。

原子力産業は、地域の腐敗した利権屋どもだけではありません。日本の資本主義の根元から出てきたものであり、その推進者の係累は第二次世界大戦を推進した戦犯たちや、日本の主な公害を推進してきた資本家たち、官僚、それに迎合する御用学者によって担われてきたものです。原子力産業を解体することは日本資本主義の腐った根っこを解体することです。

われわれは、苦しくとも、一人一人を説得して日本列島から原発をすべて廃止するという政治課題を最大の課題として戦う同志を募る以外にありません。

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