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2007年7月 1日 (日)

News & letters1

タイトルの名前が間違っていました。 News letter ではなく、News & letters でした。このタイトル名はアメリカの革命的哲学者ラーヤ・ドゥナエフスカヤ女史の機関誌のタイトルをまねしていたつもりですが、うろ覚えで間違っていました。昨日ある方の家でラーヤ女史の本をみていて誤りがわかりました。私はこのラーヤ女史を尊敬し、自分が学生時代に京都に招聘して講演会を開き演壇で女史と肩を組んでインターナショナルを歌いました。彼女は亡命中のトロツキーの秘書をしていた人です。インターの歌を歌いながら私は、ラーヤを介してトロツキーとつながり、ロシア革命につながったという感懐を抱いたものです。Marxism and Freedom という本が主著で「疎外と革命」という名前で邦訳があります。

初期のマルクスのヒューマンな著作に感動していた私は、同じ傾向のラーヤ女史に会い、その該博な知識と現代社会変革の熱烈なパトスに圧倒されたわけです。その後私はラーヤ主義者と呼ばれるようになりました。そのことを私は誇りに思っています。ラーヤは何よりもプロレタリア大衆の自由なる自己運動による人間の解放を唱え、自由とヒュウマニズムを根幹とするウル・マルクス主義の再構築を主張していました。

彼女は50年代の早くからソ連や中国の「社会主義」が嘘っぱちであり社会主義社会どころか最悪の国家資本主義社会でロシアや東欧、そして中国や北朝鮮などの労働者にたいし、「共産主義」の美名のもとに、圧政を強いていることを解明し警鐘を鳴らし続けました。その点も私の考えと完全に一致しました。ソ連の崩壊という形でラーヤ女史の慧眼は見事に実証されたわけです。ソ連や東欧の「社会主義」が消えたからと言って共産主義や社会主義を消えたわけではありません。

それらはスターリンや毛沢東がでっち上げた「社会主義」とはもともと縁もゆかりもない圧政と奴隷の哲学であったもので、それが通用しなくなっただけのことです。「各人の自由なる発展が、他の人の自由なる発展の条件となるような社会」(共産党宣言)を理想とする社会主義の思想は今もなお人類の指針として生きている、と私は信じています。

私はしばらくの間アメリカのデトロイトなどで活動していたラーヤ女史と交流しました。ラーヤ女史が私に送ってきた機関誌のタイトルが News & letters でした。

最近私にもこのラーヤ女史の哲学を一緒に勉強したいという友達ができてうれしく思っています。

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今週水曜日の午後、高知大学朝倉キャンパスで「揺れる東洋町を考える」と題した討論会 [続きを読む]

受信: 2007年7月 1日 (日) 22時22分

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