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2007年6月22日 (金)

News letter15

日本書紀の天智紀にこんな歌がありました。

 み吉野の

   吉野の鮎

    鮎こそは

      島辺(しまべ)もゑき

       ゑ苦しゑ

         なぎのもと 

           芹(せり)のもと

            吾(あれ)は  苦しゑ

ナギの木や芹の生える泥沼ではいながら働いて生きている私は、清らかな水の中で暮らしている鮎がうらやましいという趣旨ですね。

字は定かに覚えていません。ナギという字は水辺に生える木です。この歌はたしか わざ歌 とかかれており、漢字で里謡と書いてあったように思います。

おそらく日本最古の民謡ではないでしょうか。太古の貧しい人民はどのような節をつけて歌っていたのでしょうか。歴史学徒であった私は日本書紀をひもといていた。朝廷の争いの絶えない退屈な記事を見ていて、この歌に出会いました。学生当時からこれに勝手に節をつけて歌ってきました。この歌は今も私の愛唱歌です。

誰かこの日本最古の民謡に名曲をつけてください。荘厳なものもいいし、悲しげなものでもいいし、底に怒りや絶望がこめられている感じでもいいでしょう。歌うことによって今の自分や貧しく抑圧された人々の心が癒される、そして遠く古代の世界の郷愁をよぶ、そんなものがいいと思います。

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